【ONE PIECE考察】クロスギルドは味方になるのか? 世界を揺るがす組織の今後を占う
※本記事は本誌最新話の内容に触れる部分があります。
『ONE PIECE』作中で序盤から登場している人気キャラが、ワノ国編終幕後に新たな組織を結成し注目を集めた。その名は「クロスギルド」。ボスと最高幹部はゾロにとっての宿敵であり師匠でもある、ジュラキュール・ミホーク、かつてアラバスタに混乱を招いたサー・クロコダイル、そしてハッタリと運のみで四皇まで上り詰めたバギーである。
クロスギルドは世界にどのような影響をもたらすのか。今回はワンピース研究家の神木健児氏に話を聞いた。
「『クロスギルド』の発足は、人気キャラの集まりなので単純にワクワクします。また最初はバギーがボスである不思議もあり、読者の中では様々な考察が飛び交いました。中にはバギーが本当に強くなったのではという声もありましたが、まったく強くなっていなくて読者としては安心しましたよね。しかし読者やルフィは実力をわかっているのですが、肩書きを見ると『ONE PIECE』の世界でバギーが超大物扱いなのも納得です。バギーがボスになる過程も、彼らしくて非常に面白かったです」
突如重要な組織として登場した「クロスギルド」。彼らの活動は、世界の価値観を揺るがす衝撃的なものだった。
「『クロスギルド』の活動内容『海兵に懸賞金を付ける』は、読者に大きな衝撃を与えました。そして『ONE PIECE』の作中においても、世界の根幹を揺るがすほどの大事件だと思います。貧しい国も多い中で、当然海賊よりもその辺の海兵を捕まえた方が金になると考える人もいるでしょう。特に正しい海軍であればあるほど、一般市民から騙されやすいと思うので、たしぎなんかも危険ですよね。これまでの海軍は、現実世界で言う警察のような正義の象徴でした。しかしその中でも不祥事がバレることもあり、そのうえで『クロスギルド』がそれを後押しすれば、いよいよ海賊と海軍の価値観が曖昧になってきます。これまで世界政府と敵対する組織と言えば、革命軍でした。『クロスギルド』も海軍を敵とした組織です。そう考えると革命軍に次ぐ、世界政府に牙を剝く組織が現れたなと感じますね。しかも活動内容や実力は、革命軍に匹敵するレベルで厄介だと思います。また読者としては、各海兵に懸けられた懸賞金額も気になるでしょう。大将、元帥クラスは何十億と四皇レベルかもしれませんし、それ以下の階級にも億越えがいたとしてもおかしくないですよね」
活動内容はもちろん、実力を考えても『クロスギルド』は無視できない組織だ。彼らは今後どのような動きをみせるのだろうか。