【江口寿史と時計】「これまでの漫画家人生を語るうえで欠かせないのが腕時計」
腕時計を着けた女性の絵を描くなら?
80年代半ばから、江口は活躍の場をイラストレーションの世界に広げ、1990年以降は様々な企業とコラボを行う人気イラストレーターとなった。これまでに描かれた女性画には、必然的に時代の流行が反映されている。
現在、岩手県立美術館で行われている個展に足を運ぶと、江口は腕時計を身に着けた女性を何度も描いていることがわかる。そのときは、G-SHOCKやデジタルウォッチを選ぶことが多いという。女性の間でG-SHOCKがファッションアイテムとして好まれているためだが、一方で、イラストで腕時計を描く際には悩みも尽きないという。
「機械式腕時計も描きたいけれど、サイズが小さめなのでイラストにするのが難しい。どうしても、存在感のあるG-SHOCKやデジタルウォッチ、もしくはカラフルでポップなものになっちゃう」
とはいえ、最近ではパネライなどの“デカ厚”の機械式腕時計を愛用する女性を見かけることも少なくない。筆者のみならず、機械式腕時計と女性の組み合わせのイラストを見てみたいと思うファンは、多いのではないだろうか。そんな疑問を、江口にぶつけてみた。
「そうですね……メーカーから依頼がきたら描きますよ(笑)。特にオリエントスターは応援しているので、描いてみたいですね」
仮に描くとしたらどんな一枚になるだろうか。
「依頼が来るとすれば、レディースの小さい腕時計のイラストかもしれない。でも、僕だったらメンズのごっつい機械式のモデルを着けた女性を描きたいな。女性が大きめの腕時計を着けているのを見ると、グッときます。いわゆる“ギャップ萌え”ですね。想像するだけでもいいですね。……今度、描いてみようかな(笑)」
手間がかかって世話が焼けるから腕時計はかわいい
江口にとって、腕時計とはどんな存在なのだろうか。人生の節目に手にしてきた思い出の品物でもあり、ファッションアイテムでもあるだろう。そんな疑問をぶつけてみると、「う~ん、愛らしい、ペットのような存在ですかね」と、語った。ペットのように世話が焼けるうえに、手間がかかる。しかし、欠点も含めて愛おしくなるのだという。
「使ってみてわかったんだけれど、G-SHOCK って20年間くらいすると個体によっては加水分解してしまって、落としただけで割れたりするんですよ。クォーツ時計も、電池の個体差がものすごくある。1996年に買ってから一度も電池交換をしていないのに動き続けているものもあれば、電池を替えてすぐにダメになるのがあったり、様々です」
それはデメリットなのでは? と聞くと、江口は笑顔でこう語る。
「いえいえ、そこがいいんですよ。G-SHOCKってタフなはずなのに、時間が経つと弱くなるなんて、かわいいじゃないですか。自動巻きの腕時計なんて着けていないと止まっちゃう。どんなに完璧なものを作ろうとしても、何らかの欠点があるのが腕時計の魅力なんです」
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