宮本佳林が語る、マンガで学んだ表現の深み 「歌詞やセリフの裏にある感情の勉強になります」

宮本佳林が語る、熱いマンガ愛

 ハロー!プロジェクトの人気グループ・Juice=Juiceのメンバーとして活躍し、卒業後にソロ活動を本格化、12月1日に1stCDシングル「どうして僕らにはやる気がないのか(2021)/氷点下/規格外のロマンス」を発売するなど、勢いに乗る宮本佳林。今回は大のマンガ好きで知られる彼女に、これまでの読書遍歴と、人気を拡大しているwebtoon(タテ読み&フルカラー)作品についてじっくり話を聞いた。

 彼女の繊細な表現活動に、マンガ作品はどんな影響を与えているのか。そして、新たに見つけたお気に入りの作品とは。大好きなマンガと今後の活動に対する熱い思いに、耳を傾けていただきたい。(編集部)

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「マンガを読むと、普通では思い描けないくらい高い目標が見えてくる」

――大のマンガ好きとして知られる宮本さんですが、そもそもどんなふうにハマっていったのでしょうか。

宮本佳林(以下、宮本):本当に幼いころ、母親が読んでいた「花とゆめ」や「マーガレット」から少女マンガに触れるようになって、小さいながらに、絵が本当に美しい、なかじ有紀さんの作品に感動したのが原体験かもしれません。いまも少女マンガのようなかわいらしい作品は好きですが、年齢を重ねていくなかで、それ以上にバトル系の少年マンガが好きだということに気づいたんです。

――特にジャンプ作品がお好きだそうですね。

宮本:そうなんです! もともと『NARUTO-ナルト-』や『BLEACH』が面白い、という話は周りから聞いていて、ちゃんと読んでみたいと思っていたのですが、後から追いかけるときに、学生時代は単行本の大人買いなんて、なかなかできないですよね。だから最近になって、ガッツリ買い込んで読みまくっているんです(笑)。

 いまは『ワールドトリガー』が好きで、何度も読み返していて。最新刊ではこれまで以上に頭を使うバトルが展開されているので、脳トレになっているかもしれません(笑)。ラブコメ系だと、今年からスタートした『アオのハコ』もめちゃくちゃ好きですね。連載で追いかけながら、単行本もすべて初版でそろえるぞ!と思っています。

――過去作には単行本で追いついて、いまはリアルタイムで連載を追いかけているんですね。

宮本:そうですね。賀来ゆうじ先生の新連載『アヤシモン』や、ギャグセンスの高い『ウィッチウォッチ』も含めて、新しい作品もとても面白いですし、せっかくお話しできるなら応援する意味も込めて、もう十分に評価されている作品より、これからもっと評価されるべき、新しい作品を推せたらいいなと思っています。ジャンプで新しい作品だと、ピアノをテーマにした『PPPPPP』も、「表現する」こと意味を深く考えながら、共感して読んでいますね。

――宮本さんの周りには、週刊で漫画誌を読んでいる人は多いですか?

宮本:それがあまりいなくて。『ヒロアカ』(僕のヒーローアカデミア)なんかは、女子でも好きな人が多いんですけど、だいたいアニメで追いかけているので、連載の急展開について話したいけれど、ポロッとネタバレしないように……って、あえて話さないようにしています(笑)。


――Juice=Juiceでの活動に俳優業、そしてソロのお仕事も含めて、本当に忙しい日々を過ごしてきたと思うのですが、マンガを読む時間はどう作ってきましたか?

宮本:やっぱり移動時間に読むことが多くて、あとは睡眠時間を削ることですね(笑)。

――演技のお仕事をする上で、感情の表現をマンガから学んでいる、というお話も聞いたことがあります。寝不足になっても、マンガは読む価値がある、という。

宮本:そうなんです。あとは、特に少年マンガを読んでいると、人間離れした能力や魅力を持っているキャラクターがたくさん出てきますよね。没頭して読んでいるうちに、「自分も頑張ればこうなれるんじゃないか……!」と思うようになって、普通では思い描けないくらい、高い目標が見えてくるのも、マンガの素晴らしいところだと思うんです。少し失敗しても、「落ち込んでいる暇なんてない!」と前向きになれるというか。睡眠時間を削っても、そういうマンガに触れたいと思ってしまいます(笑)。

――さて、「世間的に評価が定まった有名作品より、新しい作品を」という趣旨の言葉もありましたが、今回はLINEマンガで、いま人気を拡大しているwebtoon(タテ読み&フルカラー)作品を読んでもらいました。印象に残ったものを教えてもらえますか。

宮本:めちゃくちゃ読みました! バトルマンガが好きな人もハマるし、イケメンキャラを愛でたい人もハマる、すごい作品だと思ったのは『入学傭兵』ですね。飛行機事故で家族と離れ離れになり、10年間、海外で傭兵として過ごしてきた主人公(帯刀壮馬)が、日本に帰ってきて高校に入学する……というところから始まるのですが、多くを語らずに、圧倒的な実力で、再会した妹や、クラスメイトに降りかかる問題を解決していくんです。敵に向ける表情と、家族や友達に向ける表情の繊細な描き分け方も上手だなと思いますし、まずは最初の何話かだけでも読んでみてほしいですね。

――ちなみに、タテ読みのwebtoonという形式についてはどうでしたか?

宮本:これまではあまり読んだことがなかったのですが、タテ読みだと、特にバトルシーンにスピード感が出て、映像的な表現になるんですよね。『喧嘩独学』のバトルも、そのスピード感で主人公の戦う技術が高まっていることがわかるし、ファンタジー作品なら、『俺だけレベルMAXなビギナー』も攻撃や魔法が大迫力で描かれていて、ゲーマーなら絶対ハマると思います。本のマンガにはページをめくる楽しみがあるけれど、ウェブトゥーンにはスクロールして映像的に流れを追う楽しさがありますよね。

 ちなみに『俺だけレベルMAXなビギナー』に関しては、ゲームが現実になって、その攻略を知り尽くしている主人公が、「鈴木裕人」というあえて普通の名前なことにもグッときました。才能に恵まれたスーパースターではなく、どこにでもいる、ゲームが心から好きな青年が主人公なんだ、と思えて。世界が変わってしまう前の堕落した生活の描写も人間味があるし(笑)、まだすぐに追いつけるボリュームなので、この作品から読み始めるのもいいかもしれないですね。

――『喧嘩独学』や『俺だけレベルMAXなビギナー』のお話も出ましたが、望んで堕落しているわけではなく、夢中になれるものや、自分の能力が生かせる道を発見することで、輝き始めた主人公が、webtoonの人気作には多いように思います。これは、宮本さんのソロ第一弾シングルに表題曲として収録された「どうして僕らにはやる気がないのか」で描かれていることにも通じるところかもしれません。

宮本:確かに通じますね。「どうして僕らにはやる気がないのか」で歌っているような、現実のもどかしい部分が作品のなかでちゃんと描かれるからこそ、「自分にもできる」という望みを与えてくれる気がします。



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