『鬼滅の刃』無限列車編で光る、吾峠呼世晴ならではの構成力 アニメ放送前に見所を徹底考察

『鬼滅の刃』「無限列車編」が分岐点

トリッキーな展開は「無限列車編」の後も続く!

 いずれにせよ、この「無限列車編」は、煉󠄁獄杏寿郎の熱き生きざまだけでなく、炭治郎の心の中の描写や、憎い敵であるはずの猗窩座の、ある意味では武術家としての潔い戦い方など、見るべきところは他にも無数にあるのだが、あらためていま読み返してみると、やはり唸らされるのは全体の構成の巧さだ。

 そして、その吾峠ならではのトリッキーな構成力は、のちに第16巻で唐突に始まる「無限城編」において、「別々の場所で起きている鬼殺隊と上弦の鬼の戦いを同時多発的に描く」というかたちでますます冴え渡り、物語はその勢いを止めることなく、ラスボス・鬼舞辻󠄀無惨との最終決戦になだれ込んでいくのだった!

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