サラダチキンで無限ピーマンも! 元祖メーカー・アマタケ公認レシピを試してみた
ヒストリー・オブ・アマタケ
本書には、レシピのみならず、サラダチキンの元祖メーカー公認ならではの魅力がもうひとつある。サラダチキンの成り立ちや、特性、栄養素などが掲載された読み物コーナーだ。
すっかりお馴染みになったサラダチキンの背景には、スーパーの鶏肉コーナーでよく見かける「南部どり」を生んだ老舗メーカーが、より「南部どり」を無駄なく美味しく楽しめるようにと考えたコンセプトがあることがわかり、興味深い。
「アマタケは1952年に大船渡市の小さな飼料店から始まりました。」 「岩手県の大自然のもとで育て抗生物質や合成抗菌剤を使用しない『南部どり®』、同じく抗生物質や合成抗菌剤を使用しない日本一のあい鴨生産羽数を誇る『岩手がも』、そして”鶏むね肉を無駄にしたくない”という思いから誕生したのが『アマタケサラダチキン』です」『アマタケ サラダチキンレシピ』(ポプラ社、P2)
ふだん何気なく食べているサラダチキンが、製品を「無駄にしたくない」という、いわば「もったいない精神」から生まれたこと。さらに、サラダチキンを開発してから約20年ものあいだ、改良に改良を重ねてきたこと。その正体が「南部どり」であったこと。読めば読むほど、いつものサラダチキンがより味わい深く感じられるだろう。
肩の力を抜いて料理でき、新しい味覚への扉を開いてくれるレシピがふんだんに盛り込まれた『アマタケ サラダチキンレシピ』。あなたも本書を手にしたら、作るほどに料理が楽しくなるサラダチキン・マジックの虜になるかもしれない。
■大信トモコ
元Supersnazz、現在はTweezersとRock Juiceで活躍中の歌うベーシスト。趣味は映画と音楽鑑賞、料理本集め。Twitter @tomokorocks
■書籍情報
『アマタケサラダチキンレシピ 』
価格:1,300円+税
判型 :A5判
発売/発行:ポプラ社