『ブルーモーメント』では水上恒司と“再共演” 橋本じゅんが引く手あまたな理由
メンバーそれぞれが抱える“過去”を乗り越えはじめ、ようやくひとつにまとまりかけていたSDM(特別災害対策本部)に、何やら暗雲が立ち込めている。
5月22日に放送される『ブルーモーメント』(フジテレビ系)第5話。総務大臣の立花藍(真矢ミキ)は、SDMの警察班統括責任者として、災害対策専門のエキスパートで夫の沢渡満(橋本じゅん)を送り込む。彼は、晴原柑九朗(山下智久)らに、自分はSDMを潰すためのスパイだと伝えて……。
このあらすじを見たとき、「晴原たちも頑張っているのに、スパイとはなんだ!」と思ったのと同時に、橋本がよりドラマをより面白くしてくれるに違いない、と確信した。
ここ数年、彼の出演した映画・ドラマを何本観たことだろう。橋本は、同じクールでドラマを数本掛け持ちすることが多い俳優のひとり。2024年4月期も『ACMA:GAME アクマゲーム』(日本テレビ系)、『テレビ東京×WOWOW 共同製作連続ドラマ ダブルチート 偽りの警官 Season1』(テレビ東京系)などに出演している。なぜ、ここまで引く手あまたなのか。彼の出演作を振り返ってみると、その答えが見えてきた。
1985年に劇団☆新感線に参加後、数々の劇団公演に出演していた橋本。劇団☆新感線の作品『直撃!ドラゴンロック』シリーズで橋本が演じた主人公・剣轟天に惚れ込んだ宮藤官九郎が、自身の演劇ユニットで、剣を主役とした作品を上演したことでも知られている。その後、橋本は『タイガー&ドラゴン』(TBS系)、『うぬぼれ刑事』(TBS系)など、クドカン作品にも多く出演している。
『エール』や『ブギウギ』など、朝ドラをはじめ、多くの話題作に出ている橋本だが、近年でインパクトが強かった作品といえば、野木亜紀子が脚本を務めた『MIU404』(TBS系)だろう。橋本は野木作品と親和性が高く、映画『図書館戦争』シリーズ、映画『罪の声』、映画『カラオケ行こ!』など、多くの作品に参加。8月23日に公開を控える野木脚本の『アンナチュラル』と『MIU404』の世界線が交差する映画『ラストマイル』にも出演するとのことで、非常に楽しみである。