【漫画】田舎にはリアル『GTO』がいる? 小学校時代に出会った“とにかく態度が悪い先生”の思い出

のどかな田舎の小学校に現れたのは、髪を染めジャージを着た元ヤン教師……? 漫画家・織田樹(@Tatsuki_oda6)氏が実話をもとに、小学生の頃の先生を描いた漫画をXに投稿した。
今回は当時の先生に対しての印象や、漫画にするうえでのこだわりについて、織田氏に話を聞く。(青木圭介)
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ーー本作を創作したきっかけを教えてください。
織田樹:今、ドラマ『GTO』が放送されているじゃないですか。『GTO』の新作が放送されると知ったときに、そういえば昔こんな先生がいたなと思い出したのが、きっかけです。
ーー非常にインパクトの強い先生でしたが、当時の織田氏はどのような印象を持っていましたか?
織田樹:怖そうというイメージが強かったですね。あと、その先生の悪っぽい雰囲気がすごく好きな女の子がいて、その子が結構厳しいというか、難しい子だったんです。「私の先生!」みたいな空気をすごく出してて、授業中も「私が目立つから発言すんな」って感じでした。それがあって、その子に目をつけられないために「近寄らんとこ」と思っていたので、正直あんまり関わった記憶もないんですよね……。
ーー「学校がつまらなそうだった」とのことですが、先生は仕事が嫌いそうだったのでしょうか?
織田樹:そこは私もどうだったかなぁと思いながら描いていたんですけど、とにかく態度が悪かった記憶はあるんです。着任式でも、漫画では普通に座っているんですけど、本当はもっとひどい座り方をしていたんですよ。だから、やっぱり嫌々ながら先生をやってたのかなとも思うんですけど。
でも、本作を投稿したあとに、「この人も教員免許を取ったんだよね」みたいなコメントをいただいて、たしかになと思いましたね。子供嫌いってほどではなかったんじゃないかなとは思います(笑)。
ーーインパクトの強かった先生を漫画として描くうえで、ビジュアル面で意識したことはありますか?
織田樹:実際は無精髭が生えている感じで、もっと不健康そうな見た目でした。それに、もっと痩せていましたね。でもさすがにと思って、少し漫画っぽくカッコよく描きました。それでも一部の女子から人気だったのは、私が生まれた地域では珍しい、あの悪さがやっぱり魅力的だったんですかね。
ーー作品に入っているエピソードで、特に漫画として描きたかったお話は?
織田樹:やっぱり先生が私に、プライベートな悩みを打ち明けてきたのは、すごく印象に残っています。なんで私にあんな話をしてきたのかはまったくわからないんですけど、こいつだったらベラベラ他の奴に言わなそうだなと思ったのか。
当時住んでいたのはすごく田舎で、周りの大人にはしっかりしたイメージがすごくありました。みんなちゃんと仕事をして、大人はみんな子供たちに声をかけてくれるような地域で。だからこそ、あんなに純粋に悩む姿を子供に見せる大人は、すごく新鮮だったんです。
ーー織田さんが漫画を描き始めたきっかけを教えてください。
織田樹:元々絵は好きで、大学は油絵で芸大に行きました。でも、デザインとかならまだしも、油絵で食べていくのは難しいかなと思い、普通に就職をしたんです。その後、結婚をしたタイミングで、夫の転勤について行くことになり、仕事を辞めました。そのままコロナの時期になってしまって、新しい職場を探すの大変、子供の幼稚園も始まらないとなりまして。そこで家で出来る仕事はないかなと考えて、頭に浮かんだのが漫画でした。
すぐに原稿用紙を買って、ネットで漫画の描き方を調べて、30ページくらいの作品を描き上げましたね。それを出版社に送ったところから始まり、今はありがたいことに連載もさせていただいています。
ーー最後に、漫画家としての今後の展望を教えてください。
織田樹:現在連載しているのが『保健室とふたり』(KADOKAWA)という漫画で、とにかく今は本作をより良い作品にするために頑張っています。
以前、(日本の)不登校の児童が30万人を超えたというのを聞いて、不登校っていうのはもう普通のことになってきているのかなと思ったんです。本作では、保健室登校をする2人の少女を描いています。教室に来なくてもどんな形でも、子供が楽しくて健やかに過ごせればそれでいいのかなと思うんです。実際に保健室登校をしている子が、保健室登校を恥ずかしがったり後ろめたく思ったりしなくなるような、作品にできたら嬉しいなと思っています。
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