キスマイ宮田俊哉のラノベ続編が早くもランキング1位! ドラマCDで内田雄馬、Snow Man佐久間大介らイケボたちと共演

キスマイ宮田、ドラマCDで内田雄馬らと共演

 Rakutenブックスのライトノベル週間ランキング(2025年8月11日~17日)はKis-My-Ft2のメンバー、宮田俊哉によるライトノベルの待望の続編にドラマCDが付いた『【ドラマCD付き特装版】境界のメロディ2』(メディアワークス文庫)が、11月25日の発売を前に早くも1位を獲得した。

 いっしょに音楽活動をしていたカイが死んで3年。すっかり音楽から離れていたキョウスケの前にまるで生きているような姿でカイが現れたことで、止まってしまっていたキョウスケの時間が動き出す。そんなストーリーで感動と感涙を誘った『境界もメロディ』の続編は、第1巻にも登場したロックバンド「サムライアー」の物語となりそう。

 メンバーの3人が武者修行に行ったロンドンで三味線を持ったカイとそっくりな青年と出会う。バンドが抱える問題をズバリと言い当てるカイの正体は? いろいろ気になる続編だ。附属のドラマCDでは、第1巻でカイと出会って迷いから抜け出したギターボーカルのタケシを内田雄馬、タケシの幼馴染みでドラムのマコトを武内駿輔、マコトの弟でベースのミノルを斉藤壮馬が演じて美声を聞かせてくれる。ナレーションは作者の宮田が担当。音楽への情熱に溢れた本編ともども話題になりそうだ。


 2位は日向夏『薬屋のひとりごと16』(ヒーロー文庫)。発売から3ヵ月近くが経ち、TVアニメの第2期放送が終わってから2ヵ月が経っても人気はまるで衰えない。8位に『薬屋のひとりごと15』(ヒーロー文庫)、10位に『薬屋のひとりごと14』(ヒーロー文庫)とベスト10に3冊が入り、11位以下でも30位までに9冊が入って、シリーズ累計4000万部という驚異的な数字をさらに伸ばしている。アニメ化されるライトノベルも多い中で、既刊も含めて原作がこれだけの動きを見せるところに、読者層の広がりを見て取れる。

 3位の鎌池和馬『創約 とある魔術の禁書目録13』(電撃文庫)、4位の川原礫『アクセル・ワールド28-夜の女神-』(電撃文庫)は、共に電撃文庫の人気シリーズ最新巻。『とある』ではアレイスターを打ち破った大悪魔コロンゾンが世界を破滅に導こうとして破壊魔術を発動し、これを止めようとイギリス清教から神裂火織や五和といったおなじみの面々が学園都市に向かう。シリーズの人気キャラが大勢登場して楽しめる最新刊だ。

 『アクセル・ワールド』でも、第四の加速世界《ドレッド・ドライブ2047》による侵略が始まり《世界間戦争》へと発展していく中で主人公のシルバー・クロウらが立ち向かう。電脳空間と現実世界を重ね合わせた拡張現実の未来のビジョンをいち早く見せてくれた物語は、想像を超えてどんどんと進化を続けている様子。現実が追いつくまでには時間がかかりそうだが、来るべき世界をのぞく意味でも読んでおきたいシリーズだ。

 5位の浅葉なつ『神様の御用人 見習い』(メディアワークス文庫)は、人気の『神様の御用人』シリーズ最新刊で新展開の始まりとなる1冊だ。神様の御用を聞いて回る「御用人」を代々輩出している神社に生まれた桜士朗だったが、なかなか御用人になれず焦っていた。大国主神に直談判したところ、見習いとして神様のお手伝いをすることになり、保護者のような白狼の青藍と神様たちの困りごとに向き合っていく。未熟だが勢いのある若者の言動を浴びて、フレッシュな気持ちになれそうだ。

 6位は9月25日発売の天岸久弥『護衛騎士ヨナスはふりむかない ~スカルファロットの魔付きの誓い~』(MFブックス)。同じ作者の『魔導具師ダリヤ』シリーズに登場する人気キャラクターのヨナスを主人公にした新作で、武具商・騎士の家に生まれたヨナスが初等学院でグイードやレオルカと仲良くなるが、その関係に変化が生じ様々な事件も起こってヨナスを翻弄する。ひとりの騎士の誕生と成長を見守ろう。

 7位は十夜の人気シリーズ最新刊『悪役令嬢は溺愛ルートに入りました!?9』(SQEXノベル)。断罪必至なゲームの悪役令嬢・ルチアーナに転生してしまった主人公に、断罪イベントの攻略キャラたちが次々に集まってくる「悪役令嬢もの」のストーリーも巻が進み、第8巻でもルチアーナに次々とダンスの申し込みが集まる事態に。そんな展開から続く最新刊でも、運命を切り開こうとして翻弄されるルチアーナの姿を楽しめそう。10月7日発売予定。

 9位は尼子騒兵衛の漫画を原作にした映画『劇場版 忍たま乱太郎 ドクタケ忍者隊最強の軍師』の元になった坂口和久の小説を、映画の内容も踏まえて新たに書き足した『完全版 小説 落第忍者乱太郎 ドクタケ忍者隊 最強の軍師』(朝日新聞出版)。映画は2024年12月の公開で8ヵ月が経過しているが、AmazonPrimeビデオなどで配信が始まり依然として熱い人気を保っている。土井先生がどうして天鬼になってしまったのかが明かされ映画を補足してくれることも売れ行きに繋がっているようだ。

 11位以下では、『薬屋のひとりごと』シリーズ以外では徒然花の原作を夜愁とーやがコミカライズした『ロイヤルウェディングはお断り! ~転生令嬢は冷血王子との結婚を回避したい~ 2』(アリアンローズコミック)が12位、10月1日発売予定の浜千鳥『悪役令嬢、ブラコンにジョブチェンジします8』(角川ビーンズ文庫)が19位と、女性向け作品にいつものように熱い視線が向けられている。

 21位の時雨沢恵一『キノの旅XXIV the Beautiful World24』(電撃文庫)は、25年続く人気シリーズの最新刊で、25周年を記念するような「×××××の旅 ―25 Years―」など12話が収録されている。9月10日発売。『キノの旅』の25周年記念プロジェクトも始まっており、8月31日まで有楽町マルイでグッズなどを販売するポップアップストアと展開中。以後も順次プロジェクトが展開される予定で、ファンなら注目しておきたいところだ。

※参考:Rakutenブックス「ライトノベル 週間ランキング」 

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