宝島社「疲労回復ウェア」が書店で大ヒット中、その背景は? 「ビジネス書や実用書でも『疲労回復』は注目テーマ」

「疲労回復ウェア」が書店で大ヒット中

 宝島社も、あらためて書店と「疲労回復ウェア」という商品のシナジーを感じているという。書店を訪れるのは知的好奇心や情報感度が高いユーザーが多く、疲労回復ウェア自体を知っている人も少なくない。また、宝島社が付録つきの“ものづくり”を一貫して行なってきたことから、「本」ではない商品でも信頼して購入を決めるケースが少なくないようだ。

「疲労回復ウェアのリーフレットを書店様に置いていただいてるのですが、その消化も非常に早いです。ポップアップショップでお客様を見ていたところ、金曜日に本を数冊と、リカバリーウエアを同時に購入されている方を何人も見かけて、週末に自宅で読書を楽しみながら、リカバリーウエアでリラックスされている姿を想像しました」(藤定さん)

 宝島社は、今回の大ヒットを“書店との幸運なマッチング”に終わらせるつもりはないようだ。藤定さんは、ブランドムックを中心に「紙(情報)」と「グッズ(アイテム)」の両面からカルチャーを発信してきた経験を活かし、今後も「本も雑誌も大好きな編集者が企画した、書店様、読者様のかゆいところに手が届くマルティメディア商品を展開していきたい」と力を込める。書店をライフスタイルとカルチャーの発進拠点として再定義する宝島社の“ものづくり”は、出版業界にとって新たな鉱脈となるかもしれない。

■関連情報
Recoverypro Lab. 疲労回復ウェア(リカバリープロラボ)
https://tkj.jp/campaign/recoverywear2023/

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