『ホットスポット』魅力的すぎる角田晃広 バカリズム&東京03が生み出す“愛すべきダサさ”

角田晃広の演技の真骨頂は“愛すべきダサさ”

オークラ『自意識とコメディの日々』(太田出版)

 バナナマンや東京03と苦楽を共にした作家・オークラの著書『自意識とコメディの日々』(太田出版)では、角田について「『人間のダサさ』を誰よりも表現できる演者」と記されていたが、まさに各作品で人間のダサさを体現している。

 見栄を張ったり、雑に扱われたり、ダサかったり、バカにされたり……。だけど、見栄を張っても面白い、雑に扱われても面白い、ダサくても面白い、バカにされても面白い。どれだけ追い込まれても、どれだけ可哀そうでも、どれだけ悲哀があっても、どれだけ苦汁をなめても、すべてを笑いに変えてしまう、愛すべき存在にしてしまうーー。角田は、自身が演じた役を応援したくなる“推しおじさん”にしてしまう稀有な存在だからこそ、ここまでコント師として、俳優として大成したのではないだろうか。最高にカッコいいじゃないか。

 『ホットスポット』もいよいよ佳境。最終回直前の本作で、“推しおじさん”の高橋を演じる角田をしっかりと堪能したい。

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