『ドラゴンボール』ジャンプ連載開始号がオークションで50万円から!? 注目集まり出品カタログすでに完売

オークションカタログ「まんだらけZENBU 126」
全国の書店で購入できる「まんだらけ」のオークションカタログ「まんだらけZENBU 126」(まんだらけ/刊)。再注目の逸品「週刊少年ジャンプ」1984年第51号が表紙を飾る。

伝説の「ジャンプ」がオークションに登場

 3月1日~7日に開催される「まんだらけオークション」に、ほぼ読まれた形跡がない新品状態の「週刊少年ジャンプ」1984年第51号が出品される。この「ジャンプ」は鳥山明の『ドラゴンボール』の連載が始まった歴史的な号で、世界中に探し求める人が多い。オークション開始価格は50万円からだが、いくらで落札されるか注目が集まっている。

 この「ジャンプ」の定価は170円で、数百万部が発行された。しかし、漫画雑誌は読み捨てられることがほとんどで現存数が少ないため、読まれた形跡があって、状態がそこまで良くないものでも10万円台で取引されることは珍しくない。ましてや、きれいな状態のものは極めて貴重であり、今回出品される一冊は奇跡的な存在といえるだろう。

 その人気の高さゆえ、ネット上では海賊版まで販売されている。2022年11月8日、石川県津幡警察署や県警察本部サイバー犯罪対策課は、「ジャンプ」1984年第51号を権利者に無断で複製し、ネットオークションを通じて販売していたとして、東京都墨田区の50歳の男性を著作権法違反(みなし侵害)の疑いで逮捕している。

 近年、名作漫画が表紙を飾った雑誌のコレクターが増加している。特に1980~90年代の「ジャンプ」は人気が高い。雑誌の魅力は、単行本では読むことができないカラーページや特集が収録され、さらに特有の紙質やインクの匂いもたまらない点だ。何より、発売日に書店で手にした時の興奮を追体験できるため、人気が高まるのは必然といえる。

 そんな漫画雑誌ブームの象徴的な存在が『ドラゴンボール』が表紙になった「ジャンプ」であることは間違いない。純粋に鳥山の絵が魅力的であり、表紙を見ているだけでワクワクしてしまうためだ。そして、1984年第51号は『ドラゴンボール』コレクターなら一度は手にしたい、垂涎の逸品なのである。

オークションカタログ「まんだらけZENBU 126」は既に完売

 オークションの詳細は、現在発売されている「まんだらけZENBU 126」(まんだらけ/刊)で見ることができる。この号は鳥山明特集と題し、「ジャンプ」1984年第51号のほか、『ドラゴンボール』の初版単行本からフィギュア、おもちゃまで、あらゆる『ドラゴンボール』グッズが掲載されている。

 80~90年代に「ジャンプ」を読んでいた世代であれば、「ああ、このおもちゃ持っていたなあ…」と子ども時代の思い出がよみがえり、懐かしい気持ちになる人は多いはずだ。

 まさに『ドラゴンボール』のおもちゃの資料集的な感覚でページをめくるだけでも楽しめる一冊だが、まんだらけの広報によると売れ行きが好調で、2月1日に全国の書店で発売されたものの「既に完売」したという。それゆえ、オークションは未曽有の激戦になることが予想される。「ジャンプ」1984年第51号はいったい誰の手に渡るのだろうか。

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