鳥山明さんの貴重なサイン色紙や没ネームが続々公開! 高千穂遙氏「これでデビュー2年後の人の絵ですよ」
SF作家で「スタジオぬえ」の設立者としても知られる高千穂遙氏が自身のXにて、親交のあった漫画家・鳥山明さんのサイン色紙や貴重なネームを公開している。
いまさらのコメントですが、この色紙の絵、こうやってじっくり見ると、とてつもなくうまいですね。これでデビュー2年後の人の44年前の絵ですよ。いやあ、あらためて鳥山さんの才能に、背筋がぞわぞわしちゃいました。 https://t.co/3grt42eFRW
— 高千穂遙 (@takachihoharuka) September 19, 2024
「スタジオぬえさまへ」と宛名が書かれたアラレちゃんの色紙は1980年10月1日付で、『Dr.スランプ アラレちゃん』の連載がスタートした年のものだ。高千穂氏は「これでデビュー2年後の人の44年前の絵ですよ。いやあ、あらためて鳥山さんの才能に、背筋がぞわぞわしちゃいました」と語っている。
そんな美しすぎる仕上がりに、「色ムラが無いので さすがにイラスト部分は印刷ですよね?」というコメントも寄せられた。しかし、実際には印刷ではなく手塗りとのこと。高千穂氏は色紙を接写し、わずかに塗りムラとはみ出した部分があることを示していた。
おもしろい質問をいただいたので、接写してみました。 https://t.co/c2ZFqEY3jC
— 高千穂遙 (@takachihoharuka) September 20, 2024
また、高千穂遙氏は鳥山さんから譲り受けたネームも続々公開。没になったネームにおいても、メリハリのある作画、キャッチーな展開とビジュアル的な楽しさがあり、「漫画」として十分成立してしまっている内容で、Xユーザーは「原稿はどんなクオリティになってしまうのか…」「これだけ描けてて没なんですか…」と感嘆している。
再掲した鳥山明さんの没ネームが、また大好評をいただいているようなので、未公開分をぼつぼつと掲載していきます。すべて鉛筆の肉筆画、本物の没ネームです。 pic.twitter.com/sjtqhl11Be
— 高千穂遙 (@takachihoharuka) September 19, 2024
世界中が悲しみに包まれた2024年3月8日。鳥山さんが死去したことが発表された際に、高千穂氏は「ドラゴンボールが実在するのなら、何があっても7個集めたい。心から、本当に心からご冥福をお祈りします」とコメントしていた。深い関係性のある高千穂氏のようなレジェンドが、鳥山さんの知られざる仕事とエピソードを明かしてくれるのは、ファンにとってありがたいことだ。
ドラゴンボールが実在するのなら、何があっても7個集めたい。
心から、本当に心からご冥福をお祈りします。
画像は、鳥山明さんに描いていただいた拙著文庫版のカバー原画です。ずうっと書斎に掲げています。鳥山さんには、感謝しかありません。合掌。 pic.twitter.com/pQO0uSJpSq
— 高千穂遙 (@takachihoharuka) March 8, 2024
近年、人気漫画家のサイン色紙や原画がオークションに出品された際の価格は高騰の一途をたどっている。高千穂氏は鳥山さん以外にも多くのレジェンドたちの色紙を大切に保管しており、その資産価値はどれほどになるのだろうか……と、余計な想像をするのはやめて、今後も「お宝」が公開されていくことを楽しみにしたい。
いきなり鳥山明さん。(^^; pic.twitter.com/LbQ2G92wIs
— 高千穂遙 (@takachihoharuka) September 18, 2024
柴門ふみさん。デビューの翌年、「P.S. 元気です、俊平」連載開始直後の色紙です。 pic.twitter.com/QMYY0wSVVH
— 高千穂遙 (@takachihoharuka) September 18, 2024
松本零士さん。なんと1976年です。さすがに画題のせいでしょうか。50年近くたつと、きちんと保管してあっても、色紙はしみだらけです。でも、サルマタケは生えていません。 pic.twitter.com/GBVbjUreHc
— 高千穂遙 (@takachihoharuka) September 18, 2024
おはようございます。色紙、再開です。手塚治虫さんの猫(!)と、小松左京さんの漢詩。おふたりはペアでいいですよね。←理由不明。小松さんは書いているあいだじゅう「なんで俺がタケなんかに色紙を書かなあかんのだ」と、文句を言っておられました。 pic.twitter.com/O8WrpNkUgh
— 高千穂遙 (@takachihoharuka) September 18, 2024
安彦良和さんの色紙は、ハロでも、シャアでも、アムロでもなく、南原ちずるちゃん。ほかに持っている人はいるのかと、わたしは問いたい。(^^; pic.twitter.com/zHQCUaqTs3
— 高千穂遙 (@takachihoharuka) September 19, 2024
残りの色紙の前に、高橋留美子さんにいただいた暑中見舞いを。これは本当にわたしの宝のひとつです。宛名も、本文も、イラストも、その着色もすべて自筆です。表装して掛け軸にしたいくらいですが、それだと宛名が隠されてしまうので、できません。 pic.twitter.com/exDUyEPI8I
— 高千穂遙 (@takachihoharuka) September 19, 2024
少女漫画家おふたり。名香智子さんと、樹村みのりさん。どちらも、かなりレアだと思いますが、樹村さんはとくに少ないような気がしています。染みがでてしまったのが、残念です。 pic.twitter.com/cAWNDGay2Z
— 高千穂遙 (@takachihoharuka) September 19, 2024
セーラームーン色紙の最高峰(個人の見解です)、只野和子さんが描かれたうさこと……もうひとりは誰? 何時間でも眺めていられます。 pic.twitter.com/iiUZUxrpoF
— 高千穂遙 (@takachihoharuka) September 19, 2024
少年サンデー同期のおふたり、原秀則さんと岡崎つぐおさん。 pic.twitter.com/GYpWZDFwZ4
— 高千穂遙 (@takachihoharuka) September 19, 2024
色紙の公開は、これで最後といたします。大トリを飾るのは、秋本治さんです。すごく丁寧に描かれていて、色紙の絵とは思えないレベルに仕上がっています。すごい。 pic.twitter.com/YE0WcrkMWn
— 高千穂遙 (@takachihoharuka) September 19, 2024