【ライトノベル最新動向】映画『メイクアガール』のノベライズやスピンオフが登場 安田現象監督作品に注目

新作では、ぷれいず・ぽぽん『※ただし探偵は魔女であるものとする』(ダッシュエックス文庫)が第13回集英社ライトノベル新人賞・IP小説部門の入選作として登場。ある朝目覚めると記憶をすべて失っていた主人公が、置かれていたメモに導かれるように殺人犯の探索に向かい、時間を巻き戻す能力を持った【魔女】で探偵の少女と出会って共に事件に挑む。魔法とミステリーの融合を楽しめそうだ。2月21日発売。
Crosis『転生したら奴隷使役と回復のスキルを持っていたので遊び半分で奴隷だけの秘密結社を作ってみた』(ファンタジア文庫)は、ブラック企業で過労死して、ファンタジー調のゲーム世界に名家の子として転生した主人公が、奴隷を使役するスキルを使い奴隷たちを集めてスローライフを満喫しようと考えていたら、窮状から救ってくれた主人に感謝した奴隷たちが思ってもいなかった行動に出てしまうスレ違いぶりが楽しい。2月25日発売。
最強の殺し屋が引退したものの強さは隠せないという設定で人気の『SAKAMOTO DAYS』が好きな人は、ケンノジ『元最強暗殺者は田舎でひっそり神父になる~大出世した教え子たちに慕われるおっさんが暗躍する話~』(DREノベルス)も楽しめそう。暗殺者として恐れられながら引退し、田舎の教会で神父として勤めながら孤児院を運営し始めたザック。10年が経ち孤児院から送り出した少女が騎士団長になって喜んだが、貴族たちに言い寄られるかもしれないと心配になり、変装して王都に出かけていく。ザックの親バカぶりと衰えない強さを楽しめる。2月10日発売。
ライト文芸では、久生夕貴『青藍の秘め恋 陰陽学園の男装令嬢、ライバル御曹司の番になる』(富士見L文庫)が設定的に興味を誘う。陰陽師の士官を育成する学園に、性別を偽り男装して通っている広瀬名月だったが、首席の座を財閥御曹司の東条伊織にいつも阻まれていた。その伊織とパートナーを組むことになり、正体がバレないようにと苦労する中で伊織の方に名月へのある思いが浮かんでくる。ハラハラとしてキュンとくる展開が期待できそう。2月14日発売。
氏家仮名子『わたしが魔法少女になっても』(集英社オレンジ文庫)は、謎の生命体「黒禍」と戦う「魔法少女」が存在している東京が舞台。平凡で地味な会社員だった花咲ゆめりが、黒禍に襲われていた同僚を助けに現れた謎の少女騎士から魔法少女になるように求められ、理想を詰め込んだピンクで15歳の魔法少女に変身する。会社員としての日常と魔法少女としての戦いの間に浮かぶギャップが面白そうだ。当世で随一の魔法少女の描き手、甘春わすれの表紙絵も良い。2月19日発売。


























