四千頭身・後藤拓実、“安心できる人”であるための意識明かす 『安心できる男』刊行記念トーク&サイン会レポート
お笑いトリオ・四千頭身の後藤拓実が、12月6日にコラム集『安心できる男』(中央公論新社)を発売し、同日にブックファースト新宿店で「刊行記念トーク&サイン会」を開催。書籍にまつわることをはじめ、プライベートな質問にも答えていた。
書籍化は「率直にうれしい」
同書籍には、読売新聞で2019年から5年に渡り連載したコラムを収録。さらには、連載5年を振り返るセルフ解説、相方である都築拓紀、石橋遼大からの読書感想文も掲載されている。イベントの司会は相方の都築と石橋が扮する「ミヤモトナオキ」「ワダユウヤ」が務めた。そんな都築の「先生に登場していただきましょう!」の呼び込みで、後藤が姿を表すと「皆さん今日はお集まりいただきありがとうございます」と観客にあいさつし、同イベントの先行チケットが即完したことついて「すごい速度でね。おかげさまで。ありがとうございます」と感謝した。
はじめに、読売新聞での連載開始時の振り返りを求められた後藤は「僕自身、連載の話が来たと思っていなくて。単発のコラム依頼が来たと思って『思うじゃんけん』というコラムを提出したところ、それが連載のタイトルになってしまいまして……。誤解から始まって5年やらせていただきました」と説明。書籍化は「率直にうれしい」とのことで、5年前に執筆した自身のコラムに対しては「若いなって。まだかっこつけているところがある」と自己評価していた。この日は、参加した観客から募った質問に答えるコーナーも用意されており「コラムの見どころ」を聞かれた後藤は「年代ごとに別れているんですけど、1年ごとに今の僕からの振り返りがありまして。ここを読んでからコラムを読んでいただいてもいいです。読みやすいとは思うので、本が苦手な方でも簡単に読めるかと」とアピールした。相方2人からの読書感想文は、ネタ合わせ中の断りにくい状況でお願いしたとのことで「『いいよ』って言ってくれました」と後藤。これに石橋は「心の広い2人だ!」とオーバーリアクションし、観客を笑わせた。
後藤の一押しコラムを発表する場面では「最初に読んでいただきたいのが『TikTokの人です』」と言い、「TikTokの人だと思われているところもあるので。TikTokから入った人への、実はこういう人ですっていう」と理由を口にした。これに都築が「TikTokの人だと思っている人がいらっしゃるってことですか?」と目を丸くし、後藤が「はい」とうなずくと、都築と石橋は顔を見合わせて「そんな人いませんよね!」と大げさに否定し、笑いを誘った。また「コラムを書いていて天才かもしれないと思った瞬間」という質問も寄せられ、後藤は「『ルーキーズになれない』。これ天才です。よく書けているなって」と満足げな表情を見せていた。ストレス発散方法は「野球」
タイトルと絡めた質問「最近安心したことは何ですか」にも回答。後藤が悩んでいると、都築が「逆にドキッとしたことは……?」と助け舟を出し、「玄関の外に傘を置いていたんですけど、それに『置かないでください』って紙を管理組合から貼られたときドキッとしました。でも、回収はされてなかったので、安心しました」とにっこり。さらに「安心できる人であるために、普段から心がけていること」を尋ねられると「どこで誰が見ているかわからないですから。監視されていると思いながら生きてますよ」と日頃の意識を明かした。これによって溜まったストレスは「野球」によって発散しているといい、「野球が好きで。明日2試合あります」と声を弾ませた。 3人による軽快な掛け合いで笑いが絶えなかったトークショーは、あっという間に終了の時間に。締めの言葉を頼まれた後藤は「全部簡単に読めるものになっています。安心できなくてもいいので、ゆっくり読んでいただきたいです。1日1本くらいのペースでいってくれないと長く愛されないと思うので、しおりを挟みながら読んでくれるとうれしいです」と呼びかけていた。■書籍情報
『安心できる男』
著者:後藤 拓実
価格:1760円
発売日:2024年12月6日
出版社:中央公論新社