【ライトノベル最新動向】宇宙冒険ものや魔法もの、悪役貴族ものとバラエティに富んだ新作が続々

12月ラノベ、バラエティに富んだ新作続々

 シリーズでは、テレビアニメの第5期が放送中の大森藤ノによるシリーズ最新作『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか20』(GA文庫)が12月15日に発売。学生たちを載せた「学区」がダンジョンのある街オラリオに来たことで都市競技祭典が開かれることになるという展開。オラリオの英雄ながら、前巻で学区の生徒たちといっしょにダンジョンを冒険したベルの立場が気になる。作者の大森が描き下ろした短編が収録された小冊子が付く特装版も同時刊行。


 佐島勤による人気シリーズの最新巻『続・魔法科高校の劣等生 メイジアン・カンパニー9」(電撃文庫)は12月10日に発売。遺跡に眠る古い魔法を集めている司波達也に対し、彼が発掘した富士山麓の遺跡を自分たちの縄張りだと考えていた勢力が怒り、達也や彼が所属する四葉家の粛清計画を推進。四葉の分家にあって達也を憎む黒羽貢も不穏な動きを見せる中で、魔法師たちの激突が日本を舞台に繰り広げられそうだ。

 2025年1月からテレビアニメの第2期が始まる珪素のシリーズ最新巻『異修羅X 殉教徒孤行』(電撃の新文芸)は12月17日発売。エレアの死を知り暴走を始めた世界詞のキアを討伐する作戦が始まり、通り禍のクゼ、窮知の箱のメステルエクシル、魔法のツー、不言のウハクらが行動する。他にも壮絶な戦いが相次ぐ全員が勇者によるバトルファンタジーとなっている。

 キャラクター小説系の人気シリーズでは道草家守『龍に恋う 七 贄の乙女の幸福な身の上』(富士見L文庫)が12月13日に登場。父親と向き合うために故郷を探す旅に出た銀市と珠の前に、銀市が自らを掛け軸の中に封じ込めようとした騒動の原因となったアダムが現れる。「半妖編」がどのように完結するかを見極めよう。

 同じ和風シンデレラストーリーとしては、碧水雪乃『龍の贄嫁〈上〉』(メディアワークス文庫)も12月25日に登場。名家に生まれたものの“無能な名無し”と虐げられて育った鈴だったが、【巫女選定の儀】でなぜ氷の貴公子と名高い〈青龍〉に自身の巫女として選ばれる。2人がどのような波乱を乗り越え結ばれていくかを見守ろう。

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