昭和レトロまんがで年金の世界を解説『女性のための老齢年金と遺族年金』に注目

昭和レトロまんがで年金の世界を解説

 高齢化社会の中で他人事では済まされない「年金格差」。そろそろ年金が気になる世代の女性たちに、昭和レトロまんがを入れながら年金の世界をやさしく解説した本『女性のための老齢年金と遺族年金』が、8月17日に刊行される。

 元女子ゴルフ部員の同窓会であきらかになった「年金格差」。「バーディーをねらえ!」を合言葉に青春を謳歌し、今はアラ古稀となった蝶子、ひろえ、牧代たちが、年金天使と一緒に、老齢年金、遺族年金を大解明。

 老齢年金がいくらもらえるの?/遺族年金がいくらもらえるの?/特別支給の老齢厚生年金って何? 私はもらえるの?/65歳前に年金がもらえないと生活ができない。どうすればいい?/離婚を考えているけれども年金が不安/お給料をもらいながら年金ももらえるの?――などなど、さまざまな疑問や不安に、天界の老後資金アドバイザー「年金SUN」がやさしく解説する。

 妻や夫の年金納付状況、年齢によって、年金額は千差万別。本書は、そろそろ年金が気になり始める50~60代の日本女性の多くに当てはまる人生パターンの登場人物たちを例に挙げ、それぞれの年金額を実際に計算式に当てはめながら算出していく。65歳前にもらえる特別支給の老齢厚生年金、65歳からの老齢年金、さらに夫が他界したときの遺族年金を中心に、受給方法や受給資格、受給額が具体的に分かる。

 年金の世界を分かりにくくしている大きな要因が専門用語。しかし、年金を攻略するには専門用語の意味を理解していることが大事なポイントとなる。本書は、老齢厚生年金、老齢基礎年金など、だれでも一度は聞いたことがある年金用語から、経過的寡婦加算、振替加算、加給年金など、一部の人にのみ該当する特別加算まで、さまざまな年金用語を図やイラストとともに説明している。本書を一読すれば、年金の世界がグッと身近になってくるはず。

 定年後の再雇用、さらには定年延長する会社が増え、60歳以降も働き続けるのが当たり前の社会になりつつある。そこで気になるのが働きながら年金を受給していく在職老齢年金や年金の繰り下げ受給の制度。本書では具体的な計算例とともにしっかり解説。本書を参考にすれば自身のライフプランに合わせた年金計画を練ることができる。また、年金が少ないと悩む人には、60歳以降に年金を増やす方法や助成金制度についても書いているので、ぜひチェックしてみよう。

書籍情報

『年金格差はこうして起こる!? 女性のための老齢年金と遺族年金』
著者 : 拝野洋子
定価:1,650円(本体1,500円+税)
体裁:A5判 192ページ
ISBN:978-4-528-02426-7
発売日:2024年8月17日
発行:株式会社日東書院本社

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