『SPY×FAMILY』もし黄昏が「スパイ」ではなく「怪盗」だったら? ルパン三世を彷彿とさせる能力を考察 

『SPY×FAMILY』黄昏の能力は「怪盗」向き?

 西国諜報員として、変装や潜入捜査にも長けている黄昏は、オペレーション<梟>でヨルとアーニャとの疑似家族生活を行う傍ら、さまざまな潜入任務をこなしている。本稿では、黄昏がもしルパン三世のような名怪盗だったらという仮定で、作中のミッションを振り返ってみたい。

優れた変装スキルと潜入スキルのある黄昏は、まさに名怪盗の素養あり

 ルパン三世といえば、アルセーヌ・ルパンの孫で、巧みな変装で豪邸や豪華客船、美術館などに潜入し、宝石や貴重な美術品を盗み出す名怪盗だ。対して、西国のスパイである黄昏も変装や潜入に関してはプロ中のプロ。特に変装技術の凄さは「百の顔を使い分ける」と称賛されるほどで、MISSION1では政府の要人になりすまして情報屋からの機密情報を先回りで回収、MISSION83では義弟のユーリに変装し、対峙したユーリ本人すら気味悪がるほどそっくりだった、というエピソードも出てくる。こうした点から考えても怪盗の素養は十分ありそうだ。

MISSION45で豪華客船に潜入していたのがルパン三世だったら?

 並外れた変装・潜入スキルを持つ黄昏が、もし怪盗だった場合、喜んでお宝を持ち出すのではないかといえるミッションの筆頭が、コミック8巻MISSION45の豪華客船プリンセス・ローレライの回だ。アーニャが福引で一等のプリンセス・ローレライでのクルーズ旅行を当て、ヨルも要人警護の任務があったため、結果一家全員でこの豪華客船に乗船することに。東国の威信をかけた豪華客船というだけあって、プリンセス・ローレライは船内にプールやサーカス、ゲームセンター、パターゴルフの練習場なども完備。夜には花火が上がるそうで、さながら映画『タイタニック』の世界観だ。

 客室は1等から3等船室までランクがあり、アーニャたちが宿泊した3等客室は2段ベッドの簡素な部屋だが、1等船室は調度品も豪華。この辺りの身分や所得格差によって、ランク分けされている点も映画『タイタニック』的で、逆に言うと1等船室内に潜り込めさえすれば何かしらお宝が盗めてしまう状況なのである。

 作中、ヨルは大物マフィアの妻オルカ・グレッチャーとその幼児の亡命を警護するため、彼女たちの宿泊する一等船室で寝ずの番をすることになるのだが、亡命なので、貴重品や持ち出したい思い出の品々、貴金属などをスーツケースや船室内に隠している可能性は高い。黄昏がもしヨルに変装して潜入しさえすれば、グレッチャー家のお宝を根こそぎ盗めるだろう。さらに、夜の花火の際には乗客が皆デッキに集まるため、隙をついて各船室の貴金属類を持ち出すことも可能だ。

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