『SPY×FAMILY』もし黄昏が「スパイ」ではなく「怪盗」だったら? ルパン三世を彷彿とさせる能力を考察
また、作中では殺し屋たちが爆弾を仕掛けた時計が年代ものの時計だったとなっており、推測するにこのクルーズ船自体もアンティーク調度品の宝庫なのである。黄昏は東西の平和を願う諜報員なので、コミック内で、財宝や調度品に関する言及はほとんど出てこない。しかし、もし黄昏が怪盗だったなら、オペレーション梟(ストリクス)の一環でのクルーズ旅行を利用し、豪華客船内で乗客や船内の装飾品など様々なお宝を頂戴するという、まさにルパン三世を彷彿とさせるストーリーが展開されたかもしれない。
他にも、黄昏はアーニャをイーデン校に合格させるために入試試験を情報屋フランキーに盗んでこさせたり、その合格祝いに城を1日貸切にして、「悪の組織に幽閉された姫を救出する」という『ルパン三世 カリオストロの城』を再現したような内容のスパイごっこをアーニャにプレゼントしていたりする。東西の抗争激化や義弟ユーリの所属する秘密警察との対決などでコミック巻数が増すごとにシリアスさが増している本作だが、「もし黄昏が怪盗ルパンだったら?」を妄想しながら読み進めると、本編とはまた違ったスパイストーリーが楽しめるかもしれない。