【書店ルポ】福井駅、かつて観光案内所の役割果たした書店消滅 期待高まるのは個性的な品揃えの独立系書店

■店主の個性が光る書店も

  そんな福井駅周辺で一際個性を放つのは「わおん書房」である。営業時間は12〜18時、さらに火曜と水曜が休みと、若干来店のハードルは上がってしまうのだが、児童書や芸術関連の書籍を中心に、店主が選んだ本が並ぶ小規模かつ個性的な書店である。店の奥には喫茶スペースもあって居心地も良く、店主の本への熱意が伝わってくる。

  地方都市において、こうした店主のカラーが色濃く出た書店がオープンする例が増えている。「わおん書房」は2019年にオープンした新しい書店だ。他にも、福井県内では大野市にある「HOSHIDO」が本好きによく知られる存在だ(記者はまだ訪問したことがないので、ぜひ行ってみたい)。今後、こうした小規模の書店は、地方都市に増えていくのかもしれない。

福井はライトノベル『千歳くんはラムネ瓶のなか』の聖地でもある。作者の裕夢は福井県出身。

 

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