森田まさのり「なんかすんません」 『北斗の拳』40周年記念イラストで“最強漫才”描く

森田まさのり『北斗の拳』40周年イラストを寄稿

 『ろくでなしBLUES』や『ROOKIES』、『べしゃり暮らし』などのヒット作で知られ、現在「グランドジャンプ」で『ザシス』を連載中の漫画家・森田まさのり氏がX(旧Twitter)上で、自身が「北斗の拳 40周年大原画展 ~愛をとりもどせ!!~」に寄稿したイラストについて言及した。

 現在、六本木・森アーツセンターギャラリーで開催されている「北斗の拳 40周年大原画展」。全世界で1億部を超える発行部数を誇る名作『北斗の拳』の連載開始から40周年を記念する、大規模な原画展として盛況を見せている。そのなかで、「お祝いギャラリー」として人気漫画家たちが祝賀イラストを寄稿しており、公式Xが感謝の言葉とともに、一枚ずつ紹介してきた。

 森田氏が寄稿したのは、ケンシロウとラオウがセンターマイクに向かい、漫才を思わせる掛け合いをしている楽しい一枚だった。ラオウが「ケンシロウよ わしら40周年やぞ」と切り出し、それを受けたケンシロウが「えぇ~~~~~っ!?」といいリアクションを見せている。『べしゃり暮らし』でお笑い/漫才の機微を描いた森田氏らしい、ユーモアの効いた内容だが、原作の世界観を豪快にぶち壊しており、本人は「なんかすんません。」という一言を添えていた。もちろん、ファンからは「最高」「トキを入れてのトリオも見たかった(笑)」と大好評だ。

 その他の作家も、自身の作風を活かしたイラストを寄稿。例えば、『はじめの一歩』の森川ジョージ氏は、作中最強のボクサー鷹村守の胸に7つの傷を描いた一枚を仕上げ、『シティーハンター』の北条司氏は、冴羽獠がケンシロウのコスプレを楽しんでいる様子を描き上げている。

 ファンには知られた事実だが、森田氏は『北斗の拳』のアシスタントを経て、漫画家デビューをしている。深い思い入れがあるだろう名作の記念イベントで、しっかりファンを笑わせにかかっているのが森田氏らしく、画風の原点になったという原哲夫氏も喜んでいることだろう。

 なお、東京会場での「北斗の拳 40周年大原画展」は11月19日まで。2024年以降、名古屋、神戸、福岡など各都市を巡回予定と発表されているが、少し時間が空きそうなので、気になる人はぜひ足を運んでおこう。

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