『24人のビリー・ミリガン』『クララとお日さま』『三体』……早川書房、戦後の翻訳文化への貢献

早川書房、翻訳文化への貢献

「早川書房で経験を積んだ編集者は、他の出版社でもさまざまな翻訳本をヒットさせていますし、2015年に亡くなった翻訳者の小鷹信光さんから寄贈された貴重なペイパーバックスの数々を『小鷹信光文庫 ヴィンテージペイパーバックス』として保管して一般読者に閲覧公開するなど、早川書房は翻訳文化の機関としての役割も担っています。アメリカ探偵作家クラブが主催するエドガー賞の受賞作を定期的に届けてくれるなど、翻訳文化のオーソドックスな部分を担う版元なので、その伝統は今後も紡いでいってほしいです」

 ディーリア・オーエンズ『ザリガニの鳴くところ』、アンディ・ウィアー『プロジェクト・ヘイル・メアリー』、エルヴェ・ル・テリエ『異常【アノマリー】』など、昨今も話題の翻訳書を続々と刊行している早川書房。海外の未知なる物語を届け続けてくれることを期待したい。

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