【ライトノベル最新動向】いよいよ結婚か? 『わたしの幸せな結婚』最新刊がランキング1位に

【ラノベ最新動向】『わたしの幸せな結婚』

 情報解禁からの即ランキングトップ獲得。顎木あくみ「わたしの幸せな結婚」シリーズの人気は、電子書籍版や高坂りとによるコミカライズも含めた累計発行部数が700万部を突破した今ですらピークと言えないくらい、どんどんと膨らんでいるようだ。

 Rakutenブックスの週間ライトノベルランキング(5月8日~14日)で1位となった『わたしの幸せな結婚 七』(富士見L文庫)は、5月12日にKADOKAWAから7月14日に発売と発表され、合わせて表紙絵も解禁となった。(編注:メイン画像は発表された表紙絵)

 注目はやはり斎森美世の花嫁衣装。明治・大正あたりの日本がモチーフとなった世界が舞台の物語だけに、ウエディングドレスではなく白無垢姿で久堂清霞と向かい合い、手を繋いでいる。清霞も礼装の軍服姿で白い手袋をはめ美世の手を取り、その顔をみつめている。神々しいとか尊いといった言葉すら及ばない美しさを放つ月岡月穂による表紙絵は、文庫本を持ち歩き電子書籍をタブレットに入れておくだけではもったいない。グッズとして発売して欲しいとすら思えてくる。

 そういうファンに応えて用意されているのが、表紙絵を使ったアクリルパネルがセットになったKADOKAWAスペシャルパックや、清霞と美世の顔がデザインされた缶バッジがつくアニメイト限定セットだ。どちらも6月12日まで予約を受け付けている。Snow Manの目黒蓮が清霞役で主演した映画『わたしの幸せな結婚』が大ヒットし、上田麗奈が美世、石川界人が清霞を演じるTVアニメも7月からスタート予定と話題沸騰の中で登場の最新刊だけに、しばらくランキングの上位に留まり続けるだろう。

 内容については、これまでにない危機に陥った清霞を救い、因縁の相手との決着も果たした美世が、いよいよタイトルにある"しあわせな結婚"を迎えるのになりそう。いったいどのような祝言になるのか。もう危機は訪れないのか。原作者がTwitterで「甘すぎて1日ひと口しか食べられないお菓子みたい」とまで言った最新刊を待つ間、ファンはどれだけ甘いのかが気になって、眠れない夜を重ねそうだ。

 週間ランキングの2位には佐島勤『続・魔法科高校の劣等生 メイジアン・カンパニー(6)』(電撃文庫)、4位には鎌池和馬『創約 とある魔術の禁書目録』(電撃文庫)と電撃の人気シリーズ最新刊が登場。『メイジアン・カンパニー(6)』では司波達也が海外へと出かけて行っては、古代文明シャンバラにつながる「鍵」を探して遺跡を巡り、遂にシャンバラへとたどり着く。とてつもない"遺産"を手にした達也たちが、世界から関心を向けられる中でどのように振る舞っていくか。今後への興味を誘われる内容だ。

 3位には、「わたしの幸せな結婚」とはまるで違った結婚から始まるコミカルな日常が描かれた徒然花原作、木野咲カズラ絵によるコミック『誰かこの状況を説明してください! ~契約から始まるウェディング~ 8』(アリアンローズコミックス)がランクイン。貧乏令嬢が超名門公爵家のイケメン当主から契約結婚を申し込まれたヴィオラが見舞われるドタバタとした日々が愉快なシリーズだ。

 MF文庫Jからは衣笠彰梧『ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編9.5』が5位、長月達平『Re:ゼロから始める異世界生活34』が7位と、人気シリーズの最新刊がそれぞれランクイン。「よう実」最新刊では、2年生の2学期が終わって冬休みを迎えた主人公たちの課題を向き合う姿が描かれそう。「Re:ゼロ」最新刊は、ヴォラキア帝国を巡る戦いが描かれた帝国編が終わり、第8章へと進んでナツキ・スバルの苦闘が続く。

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