語り尽くせない『ぼっち・ざ・ろっく!』喜多ちゃんの魅力 “陽キャ”すぎるエピソードを紹介

『ぼっち・ざ・ろっく!』喜多郁代の魅力

 4月21日、人気コミック&アニメ『ぼっち・ざ・ろっく!』の登場人物、「キターン」でお馴染みの喜多郁代(喜多ちゃん)が誕生日を迎えた。

 本作の主人公である後藤ひとりことぼっちちゃんが“陰キャ”であるならば、それと対をなすのが喜多ちゃんだろう。キラキラ明るい“陽キャ”ぶりは行動力にも表れており、どちらかと言えばインドア傾向にある「結束バンド」のメンバー達を引っ張っていってくれる太陽のような存在なのだ。本稿では、そんな喜多ちゃんの“陽キャ”ぶりが分かるエピソードを幾つか紹介したい。

 原作1巻にて、星歌が店長を務めるライブハウス「STARRY」を手伝うことになった喜多は、持ち前の笑顔とトークスキルで接客業への能力の高さを見せつけるというエピソードがある。しかも、仕事上では先輩のぼっちちゃんですら、担当したことのない受け付け業務まで任されてしまうのだ。

 接客業に向いている喜多ちゃんの対人能力の高さに驚いてしまい、ぼっちちゃんは熱湯を自身の手にこぼしてしまうほど動揺。終いには「その日入った新人より使えないダメバイトのエレジー」を演奏かき鳴らし、改めて接客業に向いていないことを悟るぼっちちゃんと、圧倒的“陽キャ”っぷりを発揮する喜多ちゃんという対比が描かれている。

 2巻では、江ノ島神社に「結束バンド」メンバー4人で訪れた。こちらの神社は鳥居から本堂まで662段分の石段が積まれている。もちろん、観光に来たからにはメンバー達も登りきるのだが、展望台から景色を眺める山田リョウは疲弊した様子で「ネットで見たドローン映像の方が綺麗だった」とバッサリと言い放ってしまう。

 一方の喜多だけはまったく疲れた様子を見せず景色を楽しもうとしていることから、こと遊びに出かけるということに対しては無尽蔵の体力を見せる。しかも、帰りの電車のなかで、残りの冬休みは「結束バンド」メンバー全員で毎日遊ぼうと持ち掛けているのだから驚きだ。さすが真の“陽キャ”である。

 「結束バンド」が10代メインの夏フェスの出場を目指すというお話では、日本最大のロック・フェスティバル「ロッキンジャパン」に出演が決定したと勘違いされてしまう珍事も起こった。

 最終的には、放課後に臨時の全校集会まで開かれてしまうことに。みんなが勘違いしていると気付くも時すでに遅し。喜多ちゃんは周りの空気を察して勘違いだと否定せず、そのままノリで集会を盛り上げる肝の座りっぷりを見せてくれる。この回では、喜多ちゃんの語る“陽キャ”としての矜持も語られており、意外と大変なんだなと考えさせられてしまう。

 海辺に構えた別荘に訪れた際には、洒落た浮き輪をたくさん持ち込み、炎天下の砂浜でその全てに全力で空気を入れている姿が描写されている。喜多ちゃんは汗だくになりながら自撮りを行い、キラキラした“陽キャ”を演出するまでの苦労が描かれた。

 喜多ちゃんは生粋の“陽キャ”ではあるのだが、ただノリが良いというだけではない。原作では、他にも彼女を象徴する“陽キャ”エピソードが多数存在しており、意外と四苦八苦している様子も描写されているため、これを機に“陽キャ”エピソードを読み返すのもおもしろいのではないだろうか。

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