【漫画】メンズ地下アイドルにハマった女子高校生、お金のために選んだ道は? 推し活のダークサイド描く『ゆいちゃんの推し』

メンズ地下アイドルにハマり、一生懸命アルバイトに勤しむ少女。仕事が忙しい母とのすれ違いもあり、よりお金を使うため彼女は怪しい勧誘に乗ってしまい……。
地下アイドルにのめり込む少女の顛末を描く読切漫画『ゆいちゃんの推し』が、Xにアップされた。今回は本作の作者である漫画家・棉きのし(@no2i)氏に、創作の背景や重要シーンについて話を聞く。(青木圭介)
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ーー本作を創作した背景を教えてください。
棉きのし:元々私がメン地下(メンズ地下アイドル)が好きだったこともあって、メン地下をテーマにした漫画を描きたいと思いました。最初はメン地下の入門編ノウハウ漫画みたいな感じで考えていたんですけど、それだとメン地下が好きな人じゃないと興味がないかなと思ったんです。なのでそこに、メン地下が好きじゃない人でも共感できる人間ドラマを加えて、制作したのが本作です。
ーー自身の体験も元にしているとのことですが、メンズ地下アイドルを描く際にこだわった描写はありますか?
棉きのし:しっかりとセリフがあるシーンは、メン地下が好きじゃない人でもわかるように、あまりこだわりは入れないようにしています。でも細かい部分に、全然読み飛ばしてもらって大丈夫なこだわりを入れているんです。例えば、ゆいちゃんが2ヶ月ぶりに現場に足を運んだシーンで、並びながらモブの子たちが会話している足だけが描かれたシーンがあります。このシーンの会話は実際にメン地下の現場で私が聞いた、ファンの子たちが話していた内容を元にしています。また後ろから2ページ目のスタンプカードを見るコマには、日程が書かれていますよね。メン地下のファンは一気にハマって短期間で抜けていくことが多いので、短期間でバーッと行っているのもあるあるです。ゆいちゃんは途中で期間が空くこともあって半年以上通っていますが、実際は3ヶ月くらいで抜けていく人が多いイメージですね。
ーーハッピーエンドに向かっていくきっかけとして、「手紙」を選んだ理由は?
棉きのし:前に配信で実際の地下アイドルが、「手紙をもらえるのは嬉しい」と言っていた記憶があって。今の状況はわからないんですけど、少なくとも私が好きだった頃は結構オタクを見てくれているという印象があるんです。あとは本作を描いていた当時に、友達がお母さんに手紙をあげたと言っていて、素敵だなと思ったので、その2つの出来事から着想を得て決めました。
ーー本作のなかで、棉きのし氏自身が気に入っているシーンを教えてください。
棉きのし:やっぱりゆいちゃんがツバサくんに「はじめて?」と聞かれるシーンは、重要なシーンなので気に入っています。私がメン地下ファンだった頃に、友達が「推しに名前を忘れられた」とショックを受けていたことがあって、このシーンも実際の出来事を元にしているんです。それと、車から飛び降りて逃げているときにツバサくんの姿が一瞬浮かぶシーンは、作品を考えていたときから描きたかったシーンだったので、ここもお気に入りです。
ーー棉きのし氏が漫画を描き始めたきっかけは?
棉きのし:小さい頃から絵を描くのは好きで、特別な理由はなく自然と漫画も描き始めました。最初はコメディ漫画を描いていたんです。でもコメディだと企画がどうしても通らず、ほかに描きたいジャンルはあるかなと考えて、人間ドラマの色が強い少しシリアスなストーリーの漫画を描き始めました。そうしたら企画が評価してもらえるようになり、「私に向いているのはこっちの路線なのかな」と思って、ジャンルが定まった感じはありますね。
ーー最後に、今後の漫画家としての展望を教えてください。
棉きのし:今は集英社の「少年ジャンプ+」で、『ルノリータ』という漫画を連載しています。ロリィタのコンセプトカフェを舞台に、シリアスな要素も含んだ恋物語です。人間ドラマを重視した作品はこれまでも描いてきたんですけど、キャッチーな恋愛の要素を盛り込んだ作品を描くのは初めてで、私的には挑戦している感覚があります。良い漫画になっていくよう頑張りますので、少しでも気になっていただけた方はぜひ読んでみてください!
■棉きのし:https://lit.link/watakinoshi



















