【ライトノベル最新動向】「転スラ」「Re:ゼロ」「禁書目録」新刊も! 9月発売ラノベを徹底解説

9月発売ラノベを徹底解説

 8月に『恋は暗黒。』(MF文庫J)を出したばかりの十文字青も、9月22日発売の『いのちの食べ方1』(MF文庫J)で新シリーズを展開。アニメ『呪術廻戦』のOPも手掛けた人気アーティストのEveが原作とプロデュースを手掛けていて、怪物たちが跋扈する奇妙な世界を生きる少年な姿が描かれる。楽曲発では、みきとPの楽曲『ロキ』を題材にした総夜ムカイ『ロキ1 THE CURSED SONG』(MF文庫J)も9月22日に発売となり、呪いの曲『ロキ』の秘密に迫る。

 コミカルな作品では、9月16日発売のラマンおいどん『妹が女騎士学園に入学したらなぜか救国の英雄になりました。ぼくが。』(ファンタジア文庫)が爆笑もの。稽古を付けて鍛えあげた妹が女騎士を養成する学園に入学したら大活躍を見せ、興味を持った学園祭強の女騎士に兄は自分よりも強いと言ってしまったことで、女騎士の興味が兄へと移る。そこで兄が女騎士を瞬殺する強さを発揮したため、今度は王女が興味を向け始める。自覚しない強さで成り上がっていく展開は、ストレスなく読めて心も晴れ晴れ。

 9月15日発売の神田暁一郎『見上げるには近すぎる、離れてくれない高瀬さん』(GA文庫)も、興味をそそられる設定の新作。自分より背が低い男子は無理だという理由で、憧れていた女子からフラれてしまい、ひねくれてしまった下野水希を妙にかまってくれる女子がいた。高瀬菜央。水希よりも20センチほど背が高く、クラスでも人気者の彼女がどうして自分を? 最初に抱いた劣等感が親近感へと変わり恋へと発展していくプロセスを楽しめそう。

 GA文庫からは、2023年のアニメ化が決まった佐伯さんのシリーズ最新刊『お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件7』も発売となる。自堕落な暮らしをしていた周の面倒を、隣に住む美少女の真昼が見るようになって起こる変化が綴られていくシリーズ。アニメと同じキャストによるドラマCD付きの特装版も発売となって、映像化への期待を否が応でも誘う。

 既にアニメ化されて話題となった作品に、OVA付きの特装版が登場するのが白米良『ありふれた職業で世界最強 13』(オーバーラップ文庫)。短編集に所収の「幻の冒険と奇跡の邂逅」が映像化されている。通常版とも9月25日発売。

 男女のギャップがある組み合わせが面白そうな2冊。9月22日発売の八方鈴斗『仇花とグランドフェイク 超常事件報告書』(メディアワークス文庫)は、人間不信を極めた残念系美人のサイコメトラーが、胡散臭さを漂わせる元世界的奇術師の男と共に超常現象に挑む。優月アカネ『薬師と魔王(上) 永遠の眷恋に咲く』(メディアワークス文庫)は、アラサーの女性薬剤師が異世界に転移して、病弱な魔王と出会い異世界医療を改革しつつ恋にも溺れていくストーリー。小説投稿サイトの人気作の書籍化だ。

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