「Re:ゼロ」「よう実」「魔法科」「とある」……人気シリーズの新刊続々、6月発売のライトノベルを徹底解説
三河ごーすと『顔さえよければいい教室 1.詩歌クレッシェンド』もそそられるタイトルの作品。音楽やダンスやファッションなど、様々な分野の天才たちが集う私立繚蘭高校では、「顔」をはじめとした外見ですべての評価が左右されていた。ヒキコモリで兄にべったりの池袋詩歌に対する評価は最低だったが、彼女にはとてつもない才能があって、それが学校の秩序を変えていく。本当の才能とは何かを教えてくれそう。ファンタジア文庫から6月17日刊。
メソポ・たみあの作品で、7月1日にスニーカー文庫から発売の『刻をかける怪獣』は、映画『シン・ウルトラマン』や漫画『怪獣8号』の人気で盛り上がる怪獣物の面白さを味わえそうな1冊だ。怪獣によって壊滅した日本に暮らす蘭堂シン。ある日、タイムリープと人型の怪獣に変身する力を手に入れ、その力で過去に死んだ幼馴染みの凪千代アズサを救おうとする。歴史改変に挑む大変さがどのように処理されるかは、SF好きとしても興味をそそられる。
キャラクター小説系では、アニメ化もされた辻村七子の超人気シリーズ「宝石商リチャード氏の謎鑑定」がいよいよ第三部に突入。『宝石商リチャード氏の謎鑑定 少年と螺鈿箪笥』でも美貌の宝石商リチャードと、朴念仁の中田正義との関係を軸に、宝石にまつわるミステリアスなエピソードを楽しめそう。
メディアワークス文庫では、なにわ男子の道端駿佑と、東宝シンデレラ出身の福本莉子がダブル主演する映画『今夜、世界からこの恋が消えても』の原作を手がける一条岬が、続編となる『今夜、世界からこの涙が消えても』を6月24日に刊行する。映画が話題になっていることもあり、前作ともに盛り上がりそうだ。