ギャップ萌えにタイムリープ……盛況のラブコメに新作続々、5月のライトノベル注目作を徹底解説

5月のライトノベル注目作は?

 ラブコメ以外では、庵田定夏『僕たち、私たちは、『本気の勉強』がしたい。』の設定にそそられる。東北の町で真面目に生きてきた高校生の真嶋正太が、ある夜にしのび込んだ教室で出合ったのは、授業中いつも寝てばかりいるクラスメイトの月森灯だった。彼女は勉強することでこの町からでも出られると正太に言い、テストで満点を取る方法を語り始める。閉塞感にあえぐ思春期の少年少女を導く作品なのかが気になる。

 キャラクター小説系では、5月25日発売のメディアワークス文庫から出る木崎ちあき『百合の華には棘がある』に注目。福岡が暗殺者だらけという異色の設定で読ませた『博多豚骨ラーメンズ』のその先を描いた作品という触れ込みで、東京を舞台に探偵社を営む小百合と元格闘家のローサが事件調査に臨む。設定からあふれ出るキャラクターの魅力に惹かれる。

 「異世界拷問姫」シリーズの綾里けいしも、講談社タイガから5月13日に『偏愛執事の悪魔ルポ』を刊行。天使のような琴音という少女に心酔する悪魔の夜助だったが、琴音を悪堕ちさせたいという欲望と、守りたいという願望がぶつかりあって懊悩する。琴音にふりかかる神からの試練を悪魔として手助けする夜助の葛藤が楽しめそうなラブコメ×ミステリーだ。

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