極悪ろ、愛美愛主、魔哩音玖麗布……『東京卍リベンジャーズ』の当て字がすごい
9月末でアニメ放送が一旦終了したものの、まだまだ人気が高い『東京卍リベンジャーズ』。SF要素や多くの謎がファンを魅了している同作だが、ヤンキー漫画の“十八番”である「当て字」がふんだんに盛り込まれており、こちらも話題になっている。
当て字といえば、『ビー・バップ・ハイスクール』や『湘南純愛組』など歴代のヤンキー漫画に多々使われており、もはや一つの文化になっていると言っても過言ではない。中でも『疾風伝説 特攻の拓』はすごい。タイトルから『疾風(かぜ)伝説 特攻(ぶっこみ)の拓』と当て字が使われており、読み方を知った時には衝撃すら覚えるレベルだ。中でも「“事故”る奴は…“不運(ハードラック)”と“踊(ダンス)”っちまったんだよ…」というセリフは、同作を読んだことがなくとも知っている方も多いのではないだろうか。1991年スタートと約30年前の作品であるが、今もなおネット上で使われることがあるほど有名なセリフである。
そんな『疾風伝説 特攻の拓』に負けず劣らず、『東京卍リベンジャーズ』にも特徴的な当て字が多々登場している。まずは、チーム名。「愛美愛主(メビウス)」、「芭流覇羅(バルハラ)」、「黒龍(ブラックドラゴン)」、「梵(ブラフマン)」、「六破羅単代(ろくはらたんだい)」……。読めそうで読めない絶妙なネーミングで、「夜露死苦」や「愛羅武勇」に通づるものすら感じる。
さらに「暴走族」をチーム、「場地(圭介)」や「親友」をダチ、「除名」をクビ、「東卍創立メンバー」をあいつら……と、ちょっとした当て字は毎話のように使われており、世界観の形成に一役買っている。中でも注目が集まったのは、横浜を拠点とするチーム・天竺の総長である黒川イザナが少年院時代に四天王のメンバーに言い放った「その時まで……もっと極悪(きわめ)ろ」というセリフ。後に「極悪の世代」と呼ばれるメンバーへ向けた言葉とは言え、なかなかにエッジが効いている当て字だ。10月3日放送の『ワイドナショー』(フジテレビ系)でもこのセリフが取り上げられており、これをきっかけに広い世代に周知されていく予感さえする。