「ダンまち」「魔法科」新刊がワンツーでランクイン 両作の新展開やいかに?

「ダンまち」「魔法科」新刊がワンツーでランクイン 両作の新展開やいかに?

本 ライトノベル 週間ランキング(2020年10月12日~2020年10月18日・Rakutenブックス調べ)

1位『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 16(GA文庫)』大森藤ノ、ヤスダスズヒト SBクリエイティブ
2位『続・魔法科高校の劣等生 メイジアン・カンパニー(1)(電撃文庫)』佐島勤、石田可奈 KADOKAWA
3位『わたしの幸せな結婚 四(4)(富士見L文庫)』顎木あくみ、月岡月穂 KADOKAWA
4位『ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編3(MF文庫J)』衣笠彰梧、トモセシュンサク KADOKAWA
5位『わたしの幸せな結婚 三(3)(富士見L文庫)』顎木あくみ、月岡月穂 KADOKAWA
6位『転生したらスライムだった件 17(GCノベルズ)』伏瀬、みっつばー マイクロマガジン社
7位『わたしの幸せな結婚(富士見L文庫)』顎木あくみ、月岡月穂 KADOKAWA
8位『わたしの幸せな結婚 二(2)(富士見L文庫)』顎木あくみ、月岡月穂 KADOKAWA
9位『ゴブリンスレイヤー13(GA文庫)』蝸牛くも、神奈月昇 SBクリエイティブ
10位『なんちゃってシンデレラ 王国騒乱編 お伽話のつづき、はじめました。6(12)(ビーズログ文庫)』汐邑雛、武村ゆみこ KADOKAWA
ランキング:https://books.rakuten.co.jp/ranking/weekly/001017/#!/

 TVアニメの第3期となる『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかIII』が始まった『ダンまち』。第2期の『魔法科高校の劣等生 来訪者編』がスタートした『魔法科』。ともに、累計発行部数が1000万部を超えるシリーズだけに、アニメを待ち望んでいたファンも多く、「ベルきゅん」に萌えたり、「さすがはお兄さまです」の声に昂ぶったりする日々の再来を喜んでいる。そんなアニメファンには先の出来事なってしまう原作小説のシリーズ最新刊が、ライトノベルのランキングでワン・ツーを決めて相変わらずの人気ぶりを見せた。

 アニメで物語を追っている人には、まだ知りたくない先のストーリーになっていると注意を喚起した上で触れるなら、1位となった大森藤ノ『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 16』(GA文庫)も、佐島勤『続・魔法科高校の劣等生 メイジアン・カンパニー 1』(電撃文庫)も、共に大きなエピソードが終了して、次の大きくて新しい展開に突入した重要な巻ということだ。

 まず『ダンまち』シリーズ。ダンジョンの深層でエルフの女性、リュー・リオンとともに戦って地上へと戻った冒険者の少年、ベル・クラネルに、リューと同じ酒場「豊穣の女主人」で働く少女、シル・フローヴァからデートの誘いがもたらされる。ベルが所属するファミリアの主神で、ベルのことが大好きな女神のヘスティアにとっては意外な展開。【ロキ・ファミリア】に所属する美少女剣士のアイズ・ヴァレンシュタインに、ベルがご執心なのを警戒して「ヴァレン何某(なにがし)」とまともに呼ばず、割って入ろうと頑張っていたが、シルについてはほとんど警戒していなかった。

 振り返れば、『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』の第1巻から登場しては、ベルに落としましたよと言って魔石を渡し、お弁当を分け与えていた優しげなシル。第6巻でアポロンが、ベルを自分の【ファミリア】に引き込もうとして、【ヘスティア・ファミリア】にウォー・ゲームを仕掛けたときは、勇者からの預かりものだと言ってベルにお守りを渡した。それが、激しい戦いの中でベルを勝利へと導いた。

 だからといって、アイズのように圧倒的な強さでベルを引きつけた存在ではなく、リューのように死線を共にした仲間でもない。ヘスティアに至っては、シルと会って話したことすらなかった。脇でサポートする存在にしか見えなかったシルが、ここでヘスティアを焦らせる女性たちの列に躍り出た。そこにあったのが、かねてからベルにご執心な美の女神、フレイヤの思惑だ。

 シルが【フレイヤ・ファミリア】の団員たちに護られてきた経緯から、彼女の正体めいたものに気づいている人も多いだろう。第1巻でベルとシルとの出会いを読み返すと、同時にベルを見つめる謎の視線がすでに描かれていた。ヘスティアがシルと一度も会ったことがないという意外な事実も、ヘスティアなら感づくフレイヤとの関わりが、シルにはあったということかもしれない。

 そう考えると、最初から仕込まれていたドラマが大きく動き出したのが、第16巻ということになる。この先、ベルとアイズの関係や、ベルの貞操の行方など、気になる展開が待っていそう。アニメで描かれるのは相当先になりそうなだけに、今が原作を一気に読み込む好機かもしれない。

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「ランキング」の最新記事

もっとみる