全米500万部突破の超話題作 ディーリア・オーエンズ『ザリガニの鳴くところ』

全米500万部突破の超話題作 ディーリア・オーエンズ『ザリガニの鳴くところ』

 ディーリア・オーエンズ『ザリガニの鳴くところ』が、2020年3月5日早川書房より発売される。原書は72週間連続(2020年1月29日時点)でニューヨーク・タイムズ・ベストセラー・リストにランクインし続けている、2019年アメリカで最も売れた小説。

 舞台はノースカロライナ州の湿地。「湿地の娘」カイアは村の人々に疎外されながらも、遥か遠く「ザリガニの鳴くところ」へと思いをはせ、鳥の羽根や植物の標本を作って、ひとり静かに暮らしていた。ある日、村の青年チェイスの死体が発見されると、人々は真っ先にカイアを疑った……。

 著者ディーリア・オーエンズは動物行動博士。70歳にして挑んだ初の小説作品だ。

ミステリ書評家・川出正樹(Twitterより)コメント

静かな余韻に浸りつつ、苛烈なれど美しく、荒々しくも繊細な一人の女性の半生記を嚙みしめる。孤独と自立、愛と憎しみ、偏見と羞恥。交互に語られる少女の成長譚と若者の不審死の行く末が気になりつつも、じっくりと味わいながら読みました。ノースカロライナの湿地地帯を舞台にした自然文学として、6歳にして一人で生き延びなくてはならなくなった少女の成長譚として、そしてスモール・タウンを舞台にしたアメリカン・ミステリの伝統に則した骨太なドラマとして心から堪能。これはMust Buy!

書店員・女性コメント

光溢れ、むんとする草いきれ、水蒸気が水面から空へ立ち上る風景、見たこともないノースカロライナの景色がありありと目の前に浮かぶ。獣たちの白い息遣い、かすかに耳をかすめる虫の羽音。 羽根のぬくもり。小説を読みながら頬にあたる風や日差しをこんなにも感じたことがあっただろうか。 殺人事件から始まる物語はミステリの面白さをふんだんに織り込みながらも少女カイアの成長譚として見守った。彼女の孤独の中で培われた詩がラストでこんなにも心を揺さぶるとは。まさに衝撃。感嘆のため息とともに私はこの本を「すきだー!!」と抱きしめて誰かに伝えたくなった。湿地に咲いた秘する一輪花カイア、私の心にずっと咲き続けることでしょう。 ──のびやかでしなやかでひそやかでささやかで自然は彼女に優しい。ミステリ、ヒューマン、ネイチャー全てがきらめく。彼女の純粋な美しい情熱で忘れられない1冊になる。ぜひ出会ってほしい本です。

■著者 Delia Owens(ディーリア・オーエンズ)プロフィール
ジョージア州出身の動物行動学博士、小説家。現在70歳。夫とともにボツワナのカラハリ砂漠でフィールドワークを行ない、その経験を 記したノンフィクション『カラハリ──アフリカ最後の野生に暮らす』(1988年、早川書房刊)を出版する。また、専門分野で数々の受 賞歴がある。本作が初の小説である。

■書誌情報
『ザリガニの鳴くところ』
著者:ディーリア・オーエンズ
訳者:友廣純
価格:2,090円(税込)
発売日:2020年3月5日
出版:早川書房

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