菊地成孔の『新感染』評

菊地成孔の『新感染 ファイナル・エクスプレス』評:国土が日本の半分の国。での「特急内ゾンビ映画」その息苦しいまでの息苦しさと上品な斬新さ

久しぶりに出た、「名(珍?)邦題」の件は、この際スルーするとして  本作の原題は「プサネン(プサン/ヘン)」つまり「釜山行き」…

菊地成孔の『シグナル』評

菊地成孔の『シグナル』評:韓国TVドラマ『シグナル』/『君の名は。』をご覧になった方々に伺いたい。ストーリー隈なく全部わかりましたか?

未だに韓流ドラマを『冬のソナタ』みたいなもんだろうと思っている御仁はおられまい。しかしだ  2016年というのは、『シン・ゴジ…

菊地成孔の『お嬢さん』評

菊地成孔の『お嬢さん』評:エログロと歌舞伎による、恐ろしいほどのエレガンスと緻密

「韓国映画なんて観ない」という人に「勿体無いですよ」と言っても無駄だ。それは知っての上で言う、観ないと一生後悔しますよ  「こ…

菊地成孔の『ラ・ラ・ランド』評/追補

菊地成孔の『ラ・ラ・ランド』評 第二弾:米国アカデミー賞の授賞式を受けての追補

参考:菊地成孔の『ラ・ラ・ランド』評:世界中を敵に回す覚悟で平然と言うが、こんなもん全然大したことないね  掲載稿が米国アカデ…

菊地成孔の『ラ・ラ・ランド』評

菊地成孔の『ラ・ラ・ランド』評:世界中を敵に回す覚悟で平然と言うが、こんなもん全然大したことないね

*以下のテキストは、 マスメディアがアカデミー賞レースの報道を一斉に始める前の、2月20日に入稿、更に4日前に書かれたもので、つ…

菊地成孔の『アズミ・ハルコは行方不明』評

菊地成孔の『アズミ・ハルコは行方不明』評:「若い映画」なのか、「そんなに若くない映画」なのかはっきりしてくれよ

エッジなのか90年代なのか00年代初中期なのか、瑞々しいのか、結構スキルフルなのか(以下、100項目)  はっきりしてくれ。そ…

菊地成孔の『ぼくのおじさん』評

菊地成孔の『ぼくのおじさん』評:出演者全員が新境地を見せる、のほほんとした反骨映画

「作家」と「職人」(今は誰だ?定義は?)  この、恐らく邦画界では60年代あたりに一般化し、その後の紆余曲折を経て、一度は廃れ…

映画は漫画のノベルティと化すのか?

菊地成孔の『溺れるナイフ』評:映画は漫画の巨大なノベルティと化すのか?

『誰が音楽をタダにした?』  今年、フォーブス、タイム、ワシントン・ポスト、FTといった、一流どころの「年間ベストブック」に軒…

菊地成孔の『隻眼の虎』評

菊地成孔の『隻眼の虎』評:おそらく同じソフトによって『レヴェナント』のヒグマと全く同じ動きをする朝鮮虎

蛸壺とうとうヒビ、入りました(「オレの努力の甲斐あって」じゃないけどね、全然・笑)  お陰様で当連載もそろそろ10回目を数える…

菊地成孔の『暗殺』評

菊地成孔の『暗殺』評:「日韓併合時代」を舞台にした、しかし政治色皆無の娯楽大作

「日韓併合時代の京城を描いた韓国映画」と「真珠湾攻撃を描いたアメリカ映画」、あなたはどちらを見たいだろうか?  我々は、「日本…

菊地成孔の『ケンとカズ』評

菊地成孔の『ケンとカズ』評:浦安のジュリアス・シーザー/『ケンとカズ』を律する、震えるようなリアルの質について

HIP HOP(中でもG-RAP)の特異性  今では、「お茶の間の人気者」の臨界まで来ていると言って良いMC漢の名著「ヒップホ…

菊地成孔の『ひと夏のファンタジア』評

菊地成孔の『ひと夏のファンタジア』評:言葉が浮かばない。今年前半で最も感動した、劇映画による「夢」の構造。

<音楽にも、そして映画にも「調性」が存在する>  「調性」は自律性の一種で、事前にコンテキストの共有がなくとも、鑑賞者に作品の…

菊地成孔『アイアムアヒーロー』評

菊地成孔の『アイアムアヒーロー』評:「原作を読まなきゃな」と思わせるんだけど、それが失敗なのか成功なのか誰か教えて。

今回「低リテラシー」記録更新  当連載はそもそも、「門外漢として、低リテラシー(対象のことを知らないこと)を前提にする」のと、…

『サンダーボルト』が描く戦争のリアル

『機動戦士ガンダム サンダーボルト』はヒーロー不在の異色作? 血生臭い描写が示す戦争のリアル

1979年にファーストガンダムが放送されて以来、一貫してSF世界を舞台に戦争を描き続けているが、これだけ長く続くシリーズの題材が…

菊地成孔『インサイダーズ/内部者たち』評

菊地成孔の『インサイダーズ/内部者たち』評:とうとう「銃が出て来ないギャング映画」が韓国から

<やっと「刑事と犯人」から解放(笑)>と書いた次の回で(笑)  すっかり刑事と犯人が戻って来たばかりか、今度は検事から悪徳マス…

菊地成孔『ビューティー・インサイド』評

菊地成孔の『ビューティー・インサイド』評:新しい「ゲイ感覚」に駆動される可愛い映画

やっと「刑事と犯人」から解放(笑)  当連載は(別にそういう決まりではないのだが)韓国映画、しかも(別にそういう決まりではない…

菊地成孔『知らない、ふたり』を語る

菊地成孔の『知らない、ふたり』評:自他ともに認め「ない」が正解であろう、「日本のホン・サンス」の奇妙な意欲作

あなたが褒めているつもりでも虐待に成り得る  「集団的な期待」や「ラベリング」は、程度にもよりますが端的に虐待です。この虐待で…

菊地成孔、『ハッピーアワー』を語る

「シネフィルである事」が、またOKになりつつある 菊地成孔が“ニュー・シネフィル”映画『ハッピーアワー』を分析

まあ、どこから観ても問題作(批評は混乱するであろう)  『ハッピーアワー』は、これこそ現代日本の作品としか言いようがないです。…

菊地成孔『技術者たち』を解説

菊地成孔がキム・ウビン主演『技術者たち』を解説「『ルパン三世』実写版と併映で観るべき」

新・四天王  韓流に限らず、今はどんなカルチャーもタコ壺化していて、そのタコ壺の中にいる人にとっては説明無用なんですが、本作の…

菊地成孔『無頼漢 渇いた罪』を解説

韓国ノワールはなぜ匂い立つほどリアルなのか? 菊地成孔が『無頼漢 渇いた罪』を解説

面倒な前置き  連載タイトルこそ非ロマンス語圏を総て平等に扱うかの如き謳い方になっていますが、正直な所、僕の守備範囲は圧倒的に…

菊地成孔『木屋町 DARUMA』を解説

日本のノワール映画は“エグいジャパンクール”ーー菊地成孔が『木屋町 DARUMA』を読み解く

ノワール映画もジャパンクール  今回、取り上げる作品の一作目『木屋町 DARUMA』に関して、最初に本作の大きな構造を俯瞰する…

菊地成孔が『ロマンス』の作家性を分析

菊地成孔が『ロマンス』に見た、エンタメと作家性の狭間ーー意外なエンディングが示すものとは?

連載タイトルに関して  この連載は“アルファヴェットを使わない国々の映画批評”ということで、邦画から『ロマンス』(8月29日公…

菊地成孔が『黒衣の刺客』の魅力を解説

菊地成孔が読み解く、カンヌ監督賞受賞作『黒衣の刺客』の“アンチポップ”な魅力

韓流ドラマ以外は、日本映画が年間10本未満、アジア、中東、ロシア等々もせいぜい5本未満、アニメに至っては0本という菊地成孔が、低…

菊地成孔が語る音楽映画 後編

菊地成孔が見通す、音楽映画の未来「愛や希望だけじゃない、ダークサイドを描く作品が増えていく」

音楽家・文筆家の菊地成孔が音楽映画について語るロングインタビュー後編。前編では、この10年の音楽映画は音楽の価値が肯定的に描かれ…

菊地成孔が見通す、音楽映画の未来

菊地成孔が見通す、音楽映画の未来「愛や希望だけじゃない、ダークサイドを描く作品が増えていく」

音楽家・文筆家の菊地成孔が音楽映画について語るロングインタビュー後編。前編では、この10年の音楽映画は音楽の価値が肯定的に描かれ…