宮藤官九郎は新宿・歌舞伎町とどう向き合うのか? 久々のフジドラマは“事件”になる予感

宮藤官九郎×フジドラマは“事件”になる予感

 『ロケット・ボーイ』に続いて『新宿野戦病院』の演出に参加している河毛俊作は、フジテレビの名作医療ドラマ『救命病棟24時』シリーズなども手がけてきた。本作も舞台となるのは病院だが、意外にも宮藤官九郎が医療ドラマを手がけるのは初、しかも新宿を舞台とするのも初となる。初物づくしの題材に宮藤官九郎はどう向きうのだろうか。成馬氏は今までにない「宮藤官九郎の魅力が引き出されるのでは」と期待を述べる。

「河毛さんはフジドラマの黄金期を支えた人物で、近年は映画『仕掛人・藤枝梅安』などの監督も務めています。TBSの金子さんや、日テレの水田さんは、宮藤さんのスタイルにあわせて肩を並べて成長してきた方たち。それに対して、河毛さんは独自のスタイルを持っている方。宮藤さんが今までにやっていないジャンルということで、河毛さんから医療ドラマを提示したそうですが、当然そこには命のやり取りが起きうるわけで、これまでの宮藤脚本作の中でももっともシリアスな一作になる可能性もあると思います。シリアスな作品で手腕を発揮してきた河毛さんの演出と、宮藤さんがどう融合するのか。今までにない雰囲気の作品になるのは間違いないと期待しています。そして、舞台となる新宿歌舞伎町。宮藤さんは作品の舞台となる土地の描き方も秀逸な方ですが、これまでの舞台に選んできたのは学生街や地方都市などのローカルな空間が中心だったため、新宿歌舞伎町のような東京を象徴するド真ん中の土地を舞台に選ばれたことには驚きました。目をそむけたくなるような部分も含めて、欲望が渦巻く歌舞伎町とどう向き合うのか。ここでふざけてただの笑いとして消費するのではなく、歌舞伎町に集う人々をどう描くのかかが、『新宿野戦病院』の一番の見どころだと思います。いずれにせよ、宮藤さんの過去作のどれとも重ならない作品になるのではないかと期待しています」

 キャストとして現時点で発表されているのは小池栄子と仲野太賀。両名とも絶妙な間を体現できる俳優であり、コメディはもちろん、シリアスなテーマでも実力を発揮できる役者だ。これから発表される追加キャストとあわせて、彼らは宮藤官九郎の脚本、そして新宿・歌舞伎町でどんな顔を見せてくれるのか。

■放送情報
『新宿野戦病院』
フジテレビ系にて、7月スタート 毎週水曜 22:00~22:54放送
出演者:小池栄子、仲野太賀ほか
脚本:宮藤官九郎
プロデュース:野田悠介
演出:河毛俊作、澤田鎌作、清矢明子
制作:フジテレビ ドラマ・映画制作部
制作著作:フジテレビジョン
©︎フジテレビ
公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/shinjuku-yasen/
公式X(旧Twitter):@shinjyuku_yasen
公式Instagram:@shinjyuku_yasen
公式TikTok:@shinjyuku_yasen

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