眞栄田郷敦と半野喜弘監督が語り合う 『彼方の閃光』スペシャル対談動画公開

『彼方の閃光』スペシャル対談動画公開

 12月8日に公開される映画『彼方の閃光』で主演を務める眞栄田郷敦と半野喜弘監督のスペシャル対談動画が公開された。

 第35回東京国際映画祭「Nippon Cinema Now」部門に出品された本作は、幼い頃に視力を失い、手術は成功するも、その視界に色彩を感じることができないでいた主人公・光が、戦後日本を代表する写真家・東松照明の写真に惹かれ、長崎・沖縄の戦争の記憶をたどるロードムービー。ホウ・シャオシェンやジャ・ジャンクーらの作品の映画音楽を手がけ、監督として『雨にゆれる女』『パラダイス・ネクスト』などを手がけた半野が、監督・原案・脚本・音楽・スタイリングを担当した。

 生まれて間もなく視力を失った10歳の少年・光。光にとって世界は「音」であり、彼はカセットテープに自分の世界を録音してゆく。光の眼は手術をすれば視力を得られる可能性があった。母の説得により、手術を受けることを決意するが……。20歳になった光(眞栄田郷敦)は、東松照明の写真に強く導かれるように長崎へ。旅先で出会った自称革命家の男・友部(池内博之)にドキュメンタリー映画製作に誘われ、長崎・沖縄の戦争の痕跡を辿ることになる。その中で、心に傷を負いつつもたくましく生きる女・詠美(Awich)、沖縄を愛し家族を愛する男・糸洲(尚玄)と出会う。戦争の痛ましい記憶と彼ら3人の生き様は、光の人生を大きく揺さぶり始める。そして、51年後の2070年、71歳になった光(加藤雅也)。彼の生きる世界は大きく変容していて……。

 東松照明の作品に触れ、戦争の記憶を辿ることになる物語の主人公・光を演じるのは、本作が映画初主演となる眞栄田。共演には、池内博之、尚玄、加藤雅也といった俳優陣のほか、歌手でラッパーのAwichらが名を連ねている。

『彼方の閃光』眞栄田郷敦×半野監督スペシャル対談動画

 公開された眞栄田と半野監督によるスペシャル対談動画では、撮影の裏話や、なぜ眞栄田が本作の出演を快諾したのか、どのような思いで作品作りを進めていったのか、共演者とのセッションについてなどが、“ネタバレなし”で語られている。

 また、公開初日の12月8日より公開劇場限定で豪華パンフレットの発売が決定。本パンフレットは、作品の世界観を表現したある“仕掛け”が施されており、ここでしか読むことができない、映画では描かれていないエピソードを追加した小説版『彼方の閃光』も収録されている。半野監督自身が慣習をしており、価格は2860円となる。

『彼方の閃光』公開記念豪華パンフレット ジャケ写

■公開情報
『彼方の閃光』
12月8日(金)より、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国順次公開
監督・原案・音楽:半野喜弘
脚本:半野喜弘、島尾ナツヲ、岡田亨
出演:眞栄田郷敦、池内博之、Awich、尚玄、伊藤正之、加藤雅也
配給:ギグリーボックス
制作:GunsRock
©︎彼方の閃光 製作パートナーズ
公式サイト:https://kanatanosenko.com/

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