上戸彩「アイドルとして活動していた時期のファンのみなさんに会いたい」 15年ぶり写真集『Midday Reverie』に込めた想い

上戸彩が語る、15年ぶり写真集に込めた想い
上戸彩『Midday Reverie』(宝島社)

 今年で女優デビュー25周年を迎える上戸彩が、15年ぶりとなる写真集『Midday Reverie(ミッドデイ・リヴァリー)』(宝島社)を7月10日に発売する。ロケ地として選んだのは台湾。写真家・川島小鳥氏が切り取る、異国の空気に溶け込む素顔の上戸彩が写された一冊となっている。

 プライベートでは結婚し、3児の母としても忙しい日々を送る上戸。今回の写真集はそんな生活から少し距離を置き、ひとり旅に出るような感覚で撮られた。どういう思いで撮影に挑んだのか、本人に話を聞いた。

 

 

 

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家族から離れた「ひとり旅」を表現する撮影

ーーカメラマンは川島小鳥さん。以前から作品のファンだったとお聞きしています。

上戸彩(以下、上戸):小鳥さんが撮った『未来ちゃん』という写真集が好きだったんです。ひとりの女の子の無邪気な表情がたくさん詰まった写真集で、こんな写真を撮れるのはきっと素晴らしい方だろうと。今回、写真集のお話を受けて、色々なカメラマンさんの作品を見て勉強させていただいたのですが、小鳥さんに撮っていただく自分の写真がまったく想像がつかなかったので、お会いしてみたいと思ったんです。

ーー無邪気な笑顔であったり、少し物寂しそうな表情だったり、自然体の上戸さんが魅力的な写真集になってます。

上戸:ありがとうございます。最初は「今、私の写真集を手に取ってくださる方なんているんだろうか」という不安が大きかったんです。でも、このタイミングでしっかり本として形に残せるということはとてもありがたいお話ですし、今の私を表現できたように思います。出来上がった写真集は被写体が私だけでなく、風景だけのページがあったりして、好きなカットがたくさんあります。風景も含めて世界観を表現する写真集が好きなので、小鳥さんに撮影していただいて本当に良かったなって思います。

『Midday Reverie』より

ーー台湾がロケ地になっていますが、選んだ理由はありますか?

上戸:まず子どもたちと離れてしまうので、近場から探しました。国内の島などをいくつか候補に挙げたのですが、台湾なら海外でも行けるんじゃないかと。それと、これまでプライベートでは一度も訪れたことがなかったんですが、母が台湾とゆかりがあり、親戚がいたりするんです。そういった安心感もあって台湾を選びました。

ーー家族から離れて、本当に「ひとり旅」をするように撮影に向かわれたんですね。

上戸:一番下の子も2歳になり、とはいえ、普通はまだまだひとり旅なんてできるわけがないんですが、今なら子どもたちを任せられるんじゃないか!と。1人目、2人目のときはまったく考えられなかったんですが、子どもが3人になったことで兄弟間のつながりも強くなってきていて、子どもたちも寂しい思いをしなくなるんじゃないかって思ったんです。

 ただ、実際は2番目の長男が出発当日の朝にメソメソと泣き出してしまって……。「これはまだ決断が早かった」ってすごく後悔しました。でも飛行機の時間が迫っていたからどうしようもなく、子どもたちに「ママ、飛行機が怖いから何か宝物がほしいな」ってねだってみたんです。そうしたらパッと笑顔に変わって、大事にしていたミニカーを持ってきてくれたんですよ。お姉ちゃんも大切にしていたプチプチ遊ぶゲームを持ってきてくれて。結局は笑顔でバイバイができてホッとしました。

ーー家族の成長にも繋がったんですね。

上戸:私は台湾に着いてもずっと心配だったからテレビ電話をかけたりしてたんですが、寂しかったのは私だけみたいで、子どもたちはキャピキャピ遊んでました(笑)。私にとっても子どもたちにとっても初めてのことばかりで、ひとつひとつクリアしていった撮影でしたね。

ーー写真を見るとそんな心配を感じさせないぐらい、ゆったりした旅の時間が伝わってきます。ロケで思い出に残っていることはありますか?

上戸:台湾式マッサージが好きなんですけど、2日連続でみんなで横一列になって台湾式マッサージを受けて。2日目の台南で受けたマッサージはスタッフみんな“落ちて”しまって(笑)。あとは果物がとってもみずみずしくて美味しくて。小鳥さんが台湾に詳しいから、地元の穴場スポットも色々教えてくださいました。

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