【ONE PIECE考察】エルバフ上陸で注目すべきポイントは? 最新111巻のエピソードが重要なワケ

【ONE PIECE考察】「◯◯の冒険」は最後?

※本記事は『ONE PIECE』最新巻の内容に触れる部分があります。未読の方はご注意ください。

 2025年3月4日、ついに『ONE PIECE』の最新111巻が発売された。発売に先駆け先行公開された表紙のデザインが、ジャンプ派、単行本派問わず、大きな話題となった。

 第111巻は、長年名前のみが登場しているエルバフに上陸する、歴史的な1巻。今回はそんな最新巻の表紙や内容のポイントについて、ワンピース研究家の神木健児氏に話を聞いた。

「最新111巻の表紙についてまず最初に気になったのは、ロキの髪色が明かされたことですよね。紫とピンクで、ウェーブがかかった髪型もめちゃくちゃかっこいいです。この髪色が明かされたことで、ロキの悪魔の実が動物系で“フェンリル”の能力なのではないかと、読者の間では話題になっています。

 エルバフに関係する名称や事柄には、北欧神話をモデルにしているモノが数多くあります。ロキの能力についても、神話上でロキと深い関係がある狼の姿をした怪物フェンリルではないかとかねてから噂されていました。さらに『ONE PIECE』の画集の表紙で実際に狼が描かれたことがあるのですが、舌の出し方や髪色が今回描かれた表紙のロキとそっくりなんです。また、髪だけでなく、ハンマーのような武器も描かれていました。ロキに関しては、やはり相当北欧神話に関する設定が盛り込まれていると思います。

 単行本派の方からすれば、表紙のド真ん中に謎の人物がいる状態です。ぜひその正体に驚きながら、楽しんでほしいですね」

 表紙には、ロキ以外にも注目してほしいポイントが多いと、神木氏は続ける。

「ロキ以外に描かれているメンバーが、ルフィ・ゾロ・ウソップ・サンジ・ナミ・チョッパーの6人なのもめちゃくちゃテンションが上がりました。アラバスタまでに仲間になったメンバーで、おそらく一味のなかでこの6人だけが表紙を飾ったのは第23巻以来だと思います。楽しそうなルフィと、戦うゾロ、サンジ。前には逃げ惑う元弱小トリオと、ファンからすると懐かしさすら感じる素晴らしい表紙ですよね。

 また第111巻のサブタイトルは、『エルバフの冒険』です。これまでにも『神の島の冒険』や『ゴースト島の冒険』など、『〇〇の冒険』というサブタイトルがつくことはありました。でも、新しい島の冒険となると、エルバフが最後かなという気もしますよね。『ラフテルの冒険』という雰囲気ではないでしょうし、大きな戦いがあるにしても冒険ではないでしょう。サブタイトルに文字として刻まれる“冒険”が最後の可能性があると考えると、第111巻の表紙は非常に感慨深いです」

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