幕内力士、人気漫画1位は『ONE PIECE』相撲部屋生活との類似性も? 注目の新横綱・豊昇龍の好きな漫画は?

令和7年1月場所で優勝を果たし、第74代横綱に昇進した豊昇龍(ほうしょうりゅう)。好きな漫画は『火ノ丸相撲』と公言されている。実は日本相撲協会の公式ホームページでは力士のプロフィール一覧から各々の好きな漫画・アニメ・映画の情報を知ることが出来る。そこで本記事では、幕内力士達の推し漫画に焦点を当てていきたい。
意外と漫画好きが多い? 幕内力士の推し漫画事情
今回は25年1月場所時点での幕内力士42名のプロフィールから、各力士の推し作品をピックアップした。
今大注目の豊昇龍が推す『火ノ丸相撲』は、小学生時代に無敵を誇るも、体格に恵まれず中学時代に敗戦を重ねた末に表舞台から姿を消した男、潮火ノ丸(うしおひのまる)が主人公だ。弱小高校相撲部から再スタートを切り、闘志溢れる真っすぐな相撲で自ら道を切り開いていく熱い展開が繰り広げられる。
ちなみに作中には元レスリング部で国体王者に輝いたこともある國崎千比路(くにさきちひろ)というキャラクターが登場する。実は豊昇龍も来日した際はレスリング部だったそうだ。國崎がレスリングから相撲に転向したエピソードを読んで、自らの体験と重ねて作品を楽しんでいたのかも知れない。
圧倒的力士No1推し作品はあの最強作品
42人の幕内力士の内、実に14人が好きな作品にあげたのが『ONE PIECE』。ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)を求めてルフィ達麦わらの一味が大冒険をする、最早解説不要の大海洋ロマンだ。
大人気作品がゆえに好きな漫画に選ぶ人数が多いのは当然の結果ではあるが、最初は全くの無名の海賊が腕っぷし1つでどこまでも上がっていける「超実力主義」である面は相撲と共通していると言えるだろう。
「ワノ国」編でルフィが”横綱”浦島や監獄の面々と相撲を取るなど、作中でもフィーチャーされているほか、番付が1つ1つ上がっていくように、ルフィ達麦わら海賊団の一味がまるで相撲部屋の格を上げるかの如く、徐々に序列をあげていく姿にシンパシーを感じるのかも知れない。さらに、航海中は同じ空間で同じメンバーと寝食を共にするという点は、力士達が相撲部屋に住み込みで生活を送るのとどこか似ている。
最後に付け加えるならば、ルフィが見せる大技の1つギア・セカンドだ。足をポンプにして血流を加速させ、一時的に身体能力を爆発的に向上させることができるこの技はまるで相撲の立ち合いのような仕草がルーティーンに含まれている。