『ONE PIECE』『山と食欲と私』『ミスター味っ子』……人気漫画に登場した絶品カレーといえば?

日本人に最も愛されている料理といっても過言ではないカレー。日本では近年人気を集めているスパイスカレーをはじめ、さまざまな種類のカレー店が多くあり、全国各地で盛り上がっている印象だ。

カレー文化研究所によると、それは1872年に日本初のカレーレシピを紹介した本『西洋料理指南』が出版されたことが日本のカレー元年とされている。『西洋料理指南』は、上下2巻で、詳細にレシピだけではなくキッチン道具の説明もあり、西洋料理を取り入れた新しい食生活の提案まで書かれている。著者は「敬学堂主人(けいがくどうしゅじん)」。当時の官僚がペンネームを使用し著したといわれている。
『西洋料理指南』に掲載されたカレーのレシピには、大きく異なる点がひとつ。まだ牛や豚を食べる習慣のなかった日本人向けなのかどうかは判然としないが「赤蛙」との記載が。つまりはカエル。カエルを食べる習慣のあったフランスからの影響も推測されているが、今ではちょっと考えられない具材である。実際にレシピを再現した人たちからは賛否両論の声が上がっているようだ。
漫画でも多種多様なものが登場し、読者を賑わせてきた。ここでは数多く登場したカレーの中から印象的なものを紹介していきたい。
『山と食欲と私』ミートソースカレー
信濃川日出雄原作の『山と食欲と私』。主人公の日々野鮎美らが作るユニークなアウトドア飯が人気となっている。作品に出てきた一風変わったカレーが、ミートソースカレーだ。これはまずミートソースをフライパンに開けて熱したあと、そこにカレールーとフライドガーリック、そして乾燥パセリを入れたカレーである。
ありそうでなかったカレーとミートソースの融合、そしてガーリックのインパクト。簡単ながら工夫がなされたカレーといえよう。ミートソースカレーはYouTubeチャンネル「ご飯がススム Today's mealYouTube」でも再現されている。





















