【ライトノベル最新動向】斜線堂有紀『コールミー・バイ・ノーネーム』ドラマ化で人気再燃 『転スラ』『わた婚』新刊も

【ラノベ最新動向】『転スラ』新刊登場

 Rakutenブックスのライトノベル週間ランキング(2025年2月10日~16日)は、伏瀬による人気シリーズ『転生したらスライムだった件22』(GCノベルズ)が1位。発売前からランキングの上位に顔を出して人気のほどを伺わせていたが、1月30日の刊行後もしっかりと売れ続けている。

 イラストのみっつばーもキャラクター原案となっている川上泰樹のコミック版『転生したらスライムだった件28』(講談社)も、漫画の週間ランキングで15位に顔を出している。TVアニメの第4期制作や、2作目となる劇場アニメ『劇場版 転生したらスライムだった件 蒼海の涙編』の2026年公開と、これから先の予定も決まっている。「転スラ」の盛り上がりは続きそうだ。



 2位は、TVアニメの第2期が放送中の顎木あくみによる人気シリーズ最新作『わたしの幸せな結婚 九』(富士見L文庫)が3月14日の発売を前にランクイン。アニメの方では斎森美世の前に現れた甘水直による様々な妨害に、九堂清霞が挑むスリリングな展開が続いている。原作は苦労を乗り越えようやく結婚を果たした美世と清霞を、新たなアクシデントが見舞うことになりそう。どちらも追っていきたいシリーズだ。

 3位は、『まきこまれ料理番の異世界ごはん』などの著作がある朝霧あさきの『ベル・プペーのスパダリ婚約~「好みじゃない」と言われた人形姫、我慢をやめたら皇子がデレデレになった。実に愛い!~1』(SQEXノベル)。誰をも魅了する公爵令嬢でありながら、正体を隠し最強の傭兵に変身して活躍する主人公を軸にした恋模様が描かれる。3月7日の発売を前にランキングに入る人気ぶりを見せている。

 4位は。衣笠彰梧による大ヒットシリーズの最新刊『ようこそ実力至上主義の教室へ 3年生編1』(MF文庫J)。Aクラスで卒業すれば将来が約束されるエリート高校で、クラス単位での順位をめぐる争いが繰り広げられてきたストーリーが、最終学年に入ってとてつもない変化の中からスタートしていく。まるで予想ができない展開が行き着く先は? そそられる興味の強さから、続刊が出るたびにランキングに顔を現しそうだ。3月24日発売。

 5位はFUNA『私、能力は平均値でって言ったよね!20』(SQEXノベル)。転生する時に平均的な能力を臨んだところ、超常的な存在も含めた平均値という人間としては破格の能力を与えられてしまった少女を主人公にしたファンタジーで、少女たち7人となった新しいクランによる冒険が繰り広げられる。

 6位は、鎌池和馬による人気シリーズのアニメパッケージに付けられた特典小説を集めた文庫の第2弾『とある魔術の禁書目録 外典書庫2』(電撃文庫)。常盤台中学に通うレベル5の美坂美琴と食蜂操祈がたっぷり登場してファンを楽しませる。『とある』シリーズは『とある暗部の少女共生』(電撃文庫)のアニメ化が決まり、冬川基が描くコミックによるシリーズ『とある科学の超電磁砲』も長井龍雪監督によるアニメの第4期制作が決まって大いに盛り上がっている。本編も含め新刊が出るたびにランキングを賑わせそうだ。

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