【重版情報】20世紀を代表する哲学者・ウィトゲンシュタインのイラスト付き入門書ロングセラーの理由

「20世紀最大の哲学者」と称される、ルートウィッヒ・ウィトゲンシュタインの入門書『ウィトゲンシュタイン、最初の一歩』(亜紀書房)が、ロングセラーとなり、このたび3刷が決定した。
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「20世紀最大の哲学者」と称されるルートウィッヒ・ウィトゲンシュタイン。「語りえぬものについては、沈黙せねばならない」の名言で知られる『論理哲学論考』は唯一生前に刊行された著作で、当時の哲学界に大きな衝撃を与えた。
本書は、そんな孤高の哲学者の難解な思想・哲学を、まったくの哲学初心者でも、哲学の入門書で挫折した人でも、予備知識ゼロで学べる内容になっている。
著者の中村昇は、中央大学文学部教授。1958年に長崎県佐世保市に生まれ、小林秀雄の作品に導かれて、高校のときにベルクソンにであう。大学・大学院時代は、ウィトゲンシュタイン、ホワイトヘッドに傾倒。著書に、『いかにしてわたしは哲学にのめりこんだのか』(春秋社)、『ホワイトヘッドの哲学』(講談社選書メチエ)、『ウィトゲンシュタイン ネクタイをしない哲学者』(白水社)、『ベルクソン=時間と空間の哲学』(講談社選書メチエ)、『落語―哲学』(亜紀書房)、『西田幾多郎の哲学=絶対無の場所とは何か』(講談社選書メチエ)などがある。
中村は「人生に一番悩む中学生や高校生に向けて、わかりやすく哲学を語りたい」、哲学を「苦悩につきあい解決する際の手がかりにしてほしい」と本書の執筆動機を話している。
哲学初学者や10代の学生にも手に取ってもらうべく、本文には理解を助けるイラストを多数収録。かみ砕かれたやさしい内容と、やわらかい雰囲気を演出するイラストにより、読者にカジュアルな印象を与えている。幅広い世代におすすめの一冊だ。
書籍情報
『ウィトゲンシュタイン、最初の一歩』
著者:中村 昇
価格:1,650円(税込)
発売日:2021年8月21日
出版社:亜紀書房
判型:四六判
製本:並製
頁数:256頁
ISBN:978-4-7505-1688-2