『鬼滅の刃』無限城にそっくりの温泉宿も!? 劇場版で注目、無限城の構造と圧巻のビジュアル表現

いよいよ今年全国公開となる『劇場版「鬼滅の刃」無限城編』3部作。その舞台となるのは、アニメシリーズの「竈門炭治郎 立志編」の最終話以降度々登場し、その圧巻のビジュアルと複雑すぎる建物構造が話題を呼んでいる無限城。本稿では、その構造や、劇場版を鑑賞するにあたって押さえておきたい作中の設定などを紹介したい。
無限城の特異なビジュアルと聖域とも言える「浮き舞台」
無限城は、何本もの階段や回廊が縦横斜めに入り組んだ異次元空間だ。アニメでも、大階段の床裏に格子戸が張り巡らされた別の部屋が存在したり、一般の建築物ではあり得ない位置に回廊や障子がついていたりといった独特のビジュアルが話題となった。
アニメシリーズの「竈門炭治郎 立志編」第26話で、鬼舞辻無惨が鬼たちを召集したエピソードを振り返ってみると、特に特徴的なのは吹き抜け空間の「浮き舞台」。ここは、無惨が鬼たちに司令を下す際に必ず現れる場所で、上弦の肆である鳴女が琵琶を弾く定位置だ。他の構造物の天地や位置が変わろうとも、常に正しい角度で城の中心に鎮座する、いわば無限城の聖域のような存在だ。この浮き舞台そっくりのロビーを持つ、福島県・会津芦ノ牧温泉 大川荘が聖地巡礼スポットとしてSNSでも話題を集めている。
大川荘のロビーが鬼滅の刃 無限城っぽい‼️といろいろとコメントいただいております✨ありがとうございます🙇😊🪕#鬼滅の刃 #無限城 #大川荘 https://t.co/jXu2293Yik
— 会津芦ノ牧温泉 大川荘 (@ookawaso) 2020年4月13日
福島県・会津芦ノ牧温泉 大川荘公式X(@ookawaso)
無限城は鳴女の血鬼術によって天地が逆転し、構造も目まぐるしく変化する異空間
原作の設定によると、無限城は鳴女が血鬼術で操る異空間となっている。実際、「竈門炭治郎 立志編」第26話の無惨が召集した部下の鬼たちに見切りをつけて惨殺していくシーン(通称“無惨様のパワハラ会議”)では、下弦の参が逃亡しようとするも、城内の格子戸や階段が回転し、空間内の天地や足場も目まぐるしく変化するなど、城がまるで生き物のように動き、逃走を徹底的に妨害した。
さらに恐ろしいのは、鳴女が琵琶を弾くことで城の天地を操り、人間を城内に引き入れたり、指定した部屋に移動させたりできる点だ。「柱稽古編」のラストでは、炭治郎や柱が無惨に一斉攻撃を仕掛けようとしたタイミングで、周囲にいた鬼殺隊員ともども城内に引き入れられており、鳴女の血鬼術の凄さが表れている。鬼たちの巣窟、敵本陣内での戦闘という圧倒的不利な状況下で、炭治郎たちがどのように勝機を見出していくのかにも注目だ。