『ONE PIECE』ブルックは「ビンクスの酒」の作曲者か? いよいよ明かされる過去編の注目ポイント
※本稿は『ONE PIECE』最新話までのネタバレを含みます。連載を未読の方はご注意ください。
麦わらの一味には、まだ出生に謎を持つ人物が数人存在する。そして、そのなかの1人である音楽家・ブルックの過去編が、「週刊少年ジャンプ」で連載中の『ONE PIECE』にて開始され、ファンの間で大きな話題になった。
現代に神の騎士団・軍子として登場していたシュリ姫との間に何があったのか、ブルックはなぜ海賊に憧れたのか。今回はブルックの過去編の注目ポイントについて、ワンピース研究家の神木健児氏に聞く。
「ブルックの過去が明かされるなかで、これまでも登場していた彼の特徴の、ルーツが垣間見えるのが面白いですよね。例えば、ブルックの好きな食べ物はカレーですが、子供の頃もカレー粉を愛用していました。紳士的でありながら食事マナーなどがなっていないのも、貧しい生まれと王国の部隊の一員としての生活が理由だったようです。こうやって麦わらの一味のクルーの要素が明かされていくのは、やっぱり嬉しいですよね。最新第1184話のなかでは、かわいいシュリ姫とブルックは非常に仲良しで、国も平和な様子。しかしエスペリア王国の滅亡は確定しているため、ここから悲しい顛末を辿ることは間違いないと思います。国が滅ぶと言われると頭に浮かぶのは、バスターコールかゴッドバレー事件の発端となった先住民一掃大会でしょうか。そのうえでシュリ姫は人格を変えられ、“父殺しの姫”としてブルックから恨まれる結果に。きっかけはまったく不確定ですが、エスペリア王国でバスターコールか先住民一掃大会のどちらかが起きて、シュリ姫がイム様に操られることになったのかもしれません。シュリ姫から軍子への変化は『黒転支配(ドミ・リバーシ)』とも違うようで、イム様の能力なのかその詳細も気になります」
エスペリア王国やシュリ姫との関係以外にも、ブルックには謎があると神木氏は続ける。
「『ONE PIECE』に登場する曲と言えば、『ビンクスの酒』ですよね。これまでの作中では52年前から歌われている描写がありましたが、ブルックの過去編で70年前からすでに歌われていることが明らかになりました。そして当時11歳のブルックがすでに自分で曲を作っていたことや『ヨホホホ』という歌い出しから、『ビンクスの酒』を作ったのはブルックという可能性もあります。そうなってくると、『ビンクス』の意味も気になりますよね。また、ブルックが海賊に憧れた理由も謎の1つです。ブルックはまだ幼いシュリ姫に『海賊になるのが夢』と言っていましたが、ルーヴェン王子に救われた過去を見ると、そのまま王国の騎士団として剣を振ることを第一に考えるのが自然なように思います。それでもブルックが海賊になりたかったのは、ルンバー海賊団の船長であるヨーキとの出会いに、何かがあったのか。もしくは、『ビンクス』の意味にその秘密が隠されているのかもしれません」
過去編でブルックとシュリ姫の仲睦まじい様子を見れば見るほど、気になるのは2人の今後だろう。
「現在は神の騎士団となりブルックと敵対しているシュリ姫ですが、おそらくブルックからシュリ姫に感じている悪い感情は誤解だと思います。そこの誤解が解けて、2人が仲直りする姿が見たいですよね。仲直りするには、“父殺し”の真相が公になるのが必須。現在のシュリ姫の能力は非常に強力なので、もし人格が戻りブルックと仲直りできれば、一味にとって心強い戦力になるでしょう」
子供の頃からブルックが大好きなシュリ姫に、一体何があったのか。2人の過去から目が離せない。























