田中美久、過去最大露出に「出し惜しみはしたくなかった」 俳優活動が好調でも“写真集”にこだわる理由

田中美久、3rd写真集インタビュー

 2023年12月に10年間在籍したHKT48を卒業した田中美久。グループ卒業後は、朝ドラ『おむすび』に出演するなど、俳優として活躍している。そんな田中にとって3冊目となる写真集『ぜんぶ、ほんと』(集英社)は、「過去最大の露出に挑んだ」という渾身の一冊。俳優としてのドラマ出演が続くなかで、今作を制作した想いとは。制作背景を聞いた。

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田中美久写真集「ぜんぶ、ほんと」

田中美久写真集 「もっと、ぜんぶ、ほんと」 (週プレ PHOTO BOOK)

作品としての「写真集」へのこだわり

ーー田中さんにとって、3冊目の写真集ですね。

田中美久(以下、田中):2nd写真集ではかなり攻めたカットに挑戦したので、3rd写真集ではそれを超えるような作品にしたいと思っていました。

 前作を制作していた時から今作をどうするか考えていたのですが、今は次の写真集のことはまったく考えていません。それくらい、自分にとってのピークというか、人生の中でも「やり切った!」と思える作品になったと思います。

ーーカメラマンは多くの写真集を手がけてきた中村和孝さんですね。

田中:ずっと前から撮っていただきたいと思っていたカメラマンさんだったので嬉しかったです。写真のセレクトも、スタッフの皆さんとたくさん話しあってこだわりました。私は笑顔のカットよりも凛とした雰囲気の写真や美しさが際立つようなカットを多くしたいと考えていたのですが、最初に私のもとに送られきたのは笑顔の写真が多かったんです。

 5日間の撮影で、ほぼ撮りっぱなしの状態だったので「他にも写真が眠っているはず!」と思って、「他の写真もっと見せてください!」とお願いして見せてもらいました(笑)。笑顔の写真も、凛とした写真があることで引き立つと思っていたので、美しいカットや攻めたカットを増やしました。

ーードラマや映画出演が続くと、グラビア活動を卒業する方も多いですよね。俳優業が好調な印象ですが、なぜここまで露出の多い写真集を発売されたのでしょうか?

田中:私にとって「グラビア」というよりは「写真集」ということの意味が大きかったです。写真集は、雑誌のグラビアとは違って1冊まるごと自分だけが載った作品。だからこそ出し惜しみはしたくなかったですし、過去作にも負けないものを作りたいという思いがありました。何よりファンの方々に楽しんでもらえる一冊を作りたいと思っていました。

ーー「写真集」であることが重要だった。

田中:写真集だからこそできることがあると思っていて。これまで雑誌のグラビアではあえてやってこなかったことや、写真集のために取っておいた表現もあります。最近はSNSで簡単に写真が見られるから、わざわざ写真集を買わない方も多いと思うんですよ。だから久々に「買いたい!」と思ってもらえる写真集になったらいいなと思っていましたし、そう思ってもらえる自信があります。

 そのためにも購入してもらった方だけが楽しんでもらえるように、スタッフの方と話し合って、いちばん露出のあるカットはSNSや表紙には使用していません。2nd写真集のときから、その考え方は一貫していて。今回の写真集も手に取ってくださった方にだけ、すべてが伝わるような一冊になっています。

「中途半端が嫌で、ゼロか100かというタイプ」

ーー1冊目の写真集を発売されたのは2021年、田中さんの20歳の誕生日でした。

田中:1st写真集を出したときは、まだアイドルとして活動していたこともあって、衣装のセレクトなどは、スタッフの方にお任せする部分が多かったです。2nd写真集と3rd写真集は、衣装もロケ地も自分で選んでいて、自分のプロデュースが入っているので、そこは大きな違いだと思います。

ーー2冊目・3冊目の制作時には「こう見せたい」というイメージがあったのでしょうか。

田中:明確にありました。私は中途半端が嫌で、ゼロか100か、というタイプなんです。アイドル時代のグラビアでは、あえて胸を小さく見せるカットがあったり、「これはダメ」と制限されることもありました。それはファンの方にはそういった露出度の高い写真を見るのも嫌がる方もいたり、大人の方々が私のことを守ろうとしてくれたわけですが…。それでも当時の私は「じゃあ、なぜグラビアをやっているんだろう?」と感じていました。グループを卒業してからは、自分の持っているものを最大限に活かしたいと思うようになって、自分のやりたいことをしっかり形にできている実感があります。

ーー「中途半端が嫌」というのは昔からですか。

田中:そうですね。アイドル時代も「これは絶対にやり遂げれる」ということしか挑戦しませんでした。当時は、Showroom(動画ライブ配信サービス)で色んな企画に挑戦できる機会があって。「ランキングで1位を取った人はTGCとかに出れる」など、特典がある企画も開催されていました。

 その企画も、私は全部に挑戦することは絶対していなくて。ファンの方から「この企画やってほしい!」という意見をもらっていたんですけど、自分がやりたいという気持ちを確かめつつ、応援してくれるファンの方々の負担も考えて「絶対に成し遂げられる」と思えるものしかやっていませんでした。

ーー10代にして、ご自身を客観視されていたのですね。小学生の頃からアイドル活動をされていたことで自己分析を求められる機会が多かったが故なのでしょうか。

田中:アイドルなので雑誌などでキャッチコピーをつけてもらえることがよくあったんですけど、アイドル時代は「キャラがない」とよく言われていました。

 今回は「令和のグラビアヴィーナス」と書いてくださったんですけど、当時はキャラがないから、とにかく色んなことを頑張ってやっていました。でも、そうやって全力で取り組んでいると「あざとい」とか「小悪魔」というキャッチコピーがついて回るようになって、私としては「違うのに!」と思っていて、すごく嫌でした。

ーー良い意味で言われている、とは思えなかったんですね。

田中:握手会でも「神対応」と言われることも好きではありませんでした。当時は友達みたいな感じでファンの方と仲良くなれるように一生懸命話していたり、とにかくファンの方々に喜んで欲しいからやっていたのですが、それに対して「あざとい」と言われることは「あざといからいいよね」と嫌味のように言われるように聞こえていたんです。

 ただ、そのことを母にも相談したら「それは褒め言葉だよ」と言ってくれて。その時から「なんでもポジティブに捉えるのもいいな」と受け入れられるようになりました。当初からキャラがなかったからこそ試行錯誤して、ファンの方々や周りからどう見られるかを学んでいったんだと思います。

活動の原点は「母を喜ばせたい」

ーーアイドルとして「誰かを喜ばせたい」という思いを持ったのは、アイドルになったことで自然とそう思えるようになったのでしょうか?

田中:私の場合は、小さい頃から母を喜ばせることが好きだったんです。アイドルになったのも、母がアイドル好きで、私にも「なってほしい!」と言われていて。グループに加入したのも、母がオーディションの情報を教えてくれたことがきっかけでした。

 小さい頃から「これをしたらお母さんは喜んでくれるかな」と考えて行動していたので、母を喜ばせたいという気持ちが、そのままファンの方々に向いていった、という感覚です。

ーーその誰かを喜ばせたい、というモチベーションはアイドルグループを卒業したことで、どのように変化しましたたか?

田中:グループを卒業したあとも、「自分がやりたい」と思うことがあんまりなくて。物欲もないし、私は自分自身のことを喜ばせることよりも、誰かを喜ばせてることに嬉しいと感じるし、生きている意味を感じるんだと思います。

ーーファンの方々は田中さんにどのようなことを求めているのでしょうか。

田中:私も分からないので、ファンの方々に「次はどんな活動をしてほしいか」と定期的に聞くんです。ただファンは推しに似るというか、推しはファンに似るのか──どちらか分からないですけど、ファンの人は「美久ちゃんがやりたいことをやってるのを見るのが一番好き」と言ってくれる方が、本当に多くて。具体的に「これやって欲しい!」と言ってくれる人がいないんです。私もファンも、お互いに似ているから何も決まらなくて。困ってます(笑)。

ーー「やり切った」と思えるほどの3rd写真集を完成させた今、これからの活動のモチベーションを教えてください。

田中:昔から目標として「朝ドラ」か「大奥」に出ることを掲げていたのですが、朝ドラはすでに叶えられたので、次は「大奥」に出演できたらと思っています。実は、いつでも出られるようにピアスを開けたことがなくて。母が大好きな作品で、昔から「出てほしい」と言われていたので、叶えたいなと思っています。

■書誌情報
『ぜんぶ、ほんと』
著者:田中美久/中村 和孝(撮影)
価格 :3,410円(税込)
発売日:2026年3月9日
出版社:集英社

田中美久写真集「ぜんぶ、ほんと」

『ぜんぶ、ほんと』デジタルカラー版
著者:田中美久/中村 和孝(撮影)
価格 :3,410円(税込)
発売日:2026年4月27日
出版社:集英社

田中美久写真集 「もっと、ぜんぶ、ほんと」 (週プレ PHOTO BOOK)

▪️田中美久コメント

2026年3月9日(ミクの日)に発売された田中美久3rd写真集『ぜんぶ、ほんと』のアナザーエディション!ユーラシア大陸最西端の地・ポルトガルのリスボンとシントラで撮影が行なわれた3rd写真集『ぜんぶ、ほんと』から、本編には使用されていないアザーカットのみで構成されたデジタル限定版が発売。本編で魅力的だったシーンのアザーカットはもちろん、初めてのヨーロッパ渡航となった彼女が現地の街並みを堪能する姿もたっぷりと収録。本編には登場していないセクシーな衣装のカット3ポーズも見どころです! 一緒に旅をしている気分が味わえる一冊になっています。ぜひ、本編と併せてチェックしてみてください!

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