『Dr.STONE』『トリリオンゲーム』稲垣理一郎、アニメ放送日に“FAQ”をポスト 疑問に正面から答える内容に注目
現在、ともに毎週木曜日に放送されているテレビアニメ『Dr.STONE』&『トリリオンゲーム』の両作で原作を手がけるヒットメーカー・稲垣理一郎が自身のXで、ストーリーの展開に合わせたQ&Aをポストしている。
木曜日に、ぼく原作のアニメを二本やっているので。
#DrSTONE
#トリリオンゲームときどき、アニメ回に合わせたFAQ(良くある質問と回答)を貼っていこうかなと思います。
過去にもやっていたので、ご興味ある方は漁ってみてください!
— 稲垣理一郎(リーチロー)💵🪨🏈 (@reach_ina) January 13, 2025
多くの人気漫画家が自身のSNSを持ち、ファンと交流している現在。連載やアニメで不意に疑問が生じたとき、質問を直接投げかけられるようになったが、当然、必ずしも回答が得られるわけではない。そんななかで、『Dr.STONE』『トリリオンゲーム』という、振り幅の広い2作品について原作者が“よくある質問”をピックアップし、回答してくれるというのは、贅沢なことだ。
それも、当たり障りのない内容ではなく、痒いところに手が届く質問に回答しているのが面白いところだ。『Dr.STONE』においては、直近の放送回で展開されたポーカーバトルについて、「ゲンはイカサマポーカーで、なぜ最強のストレートフラッシュでなく4カードにしたんですか?」と、優れたメンタリストでイカサマ師の彼が隙を作る原因となった手役についての質問に回答している。
その内容は、「トップ1枚残してすり替えは、全取っ替えより遙かに楽です。すり替えできる状況は流動的なため、4枚交換で確実に勝てるよう、4カードで準備していました」というもの。理系の作家らしい、理屈の通る回答だった。
Dr.STONE:FAQ(良くある質問と回答)
Q.ゲンはイカサマポーカーで、なぜ最強のストレートフラッシュでなく4カードにしたんですか?
A.トップ1枚残してすり替えは、全取っ替えより遙かに楽です。
すり替えできる状況は流動的なため、4枚交換で確実に勝てるよう、4カードで準備していました。— 稲垣理一郎(リーチロー)💵🪨🏈 (@reach_ina) January 13, 2025
また、『トリリオンゲーム』においては「ドラゴンバンクのセキュリティ、緩すぎません?」という、多くの読者/視聴者が指摘していた疑問点に回答。日本最大のIT企業でありながら、知識は豊富でもハッカーではないガクに意図も容易く突破されているセキュリティはどうなっているのかーーというのは物語の説得力にもかかわる問題だが、稲垣氏の回答は「ハッキング(クラッキング)被害は、ほぼそうです。あとから見れば……。ちなみに作中のハッキングは、専門の会社の監修をもとにしております」というものだった。
Dr.STONE:FAQ(良くある質問と回答)
Q.ゲンはイカサマポーカーで、なぜ最強のストレートフラッシュでなく4カードにしたんですか?
A.トップ1枚残してすり替えは、全取っ替えより遙かに楽です。
すり替えできる状況は流動的なため、4枚交換で確実に勝てるよう、4カードで準備していました。— 稲垣理一郎(リーチロー)💵🪨🏈 (@reach_ina) January 13, 2025
もちろん、物語として大きく誇張された展開だが、「こんな簡単な脆弱性が放置されていたなんて……」というのは、事が起こるまで意外とわからないセキュリティ問題あるあるだ。「専門の会社の監修」という言葉もあるが、稲垣氏本人も幼い頃からPCに親しみ、オリジナルゲームを作ることを趣味としていた経緯があり、派手でアクロバティックなストーリー展開の中でも、実はきちんと考証がなされているようだ。
漫画やアニメの展開が腑に落ちないときもあるものだが、「この作者が考え抜いた結果なのだ」と思えば納得できることもある。『アイシールド21』『Dr.STONE』『トリリオンゲーム』とヒット作を連発してきた作者の言葉に耳を傾けつつ、それでも気になることがあればXでつぶやいてみると、回答が得られるかもしれない。