『負けヒロインが多すぎる!』がトップを席巻! 『このライトノベルがすごい!2025』を読み解く
『このライトノベルがすごい!』は、一般のファンによるWEB投票と、ライトノベルをふだんから良く読む協力者による投票を合計してランキングを出している。WEB投票だけではベストセラーのランキングと似通ってくるため、これから伸びてきそうな新作や注目して欲しい佳作にスポットを当てる意味で、協力者票を重くしている。
『誰が勇者を殺したか』はこの協力者ポイントで1位となり、9位だったWEBポイントとの合算で2位にランクアップした。文庫部門6位の犬村小六『白き帝国』(ガガガ文庫)も、WEBポイントでは30位までに入っていなかったが、協力者ポイントで3位となり合算で6位に食い込んだ。
逆に『負けヒロイン』は、協力者ポイントで28位までに入っていなかったが、WEBポイントが圧倒的で1位を確保。『ロシデレ』『お隣の天使様』は協力者ポイントがいずれも0ポイントだったが、やはりファンの支持で3位と5位を確保した。殿堂入りをしてランキングから除外されている作品を除き、今読まれているライトノベルという意味では、『ロシデレ』『お隣の天使様』にくわえ、WEBポイントで4位の『魔導具師ダリヤはうつむかない』や5位の三河ごーすと『義妹生活』(MF文庫J)あたりが該当すると言えそうだ。