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ポテトサラダ、アジフライ、いなり寿司……美味しいおかずは心まで満たす もふもふ小説『はたらくぽんぽこ神様』にほっこり
そんな彼女に必要なのは、「きっとうまくいく」「大丈夫」と、小さく味方してくれる存在だったということ。それを“神様”と呼ぶのであれば、きっと私たちはいつも誰かの神様になることができるのかもしれない。徐々に、恵麻がお客さんや商店街の人々の背中をそっと押す側になっていくように。
お釣りのないようにピッタリ準備された小銭や、揚げたてのコロッケのおすそわけといった、アナログで懐かしい人づきあいの光景はなかなか見なくなったかもしれない。けれど、SNSでお店の情報を拡散して応援したりと、メッセージだからこそ本音でやり取りができる現代ならではの繋がり方もある。
時代は移り変わっていくが、きっと失われるものばかりではない。そう思わせてくれるものが、この本には詰まっている。肌寒く感じるこれからの季節、人情物語ならではのぬくもりが恋しくなったら、「おかずがもう一品ほしい」という感覚で、ぜひこの本を手にとってほしい。まるで具だくさんのお味噌汁を飲んだときのような温かさが、五臓六腑にしみわたるはずだ。
■書籍情報
『はたらくぽんぽこ神様 ~野の花商店街のおかず屋さん~』
著:水縞しま/イラスト:sora
定価:781円(本体710円+税10%)
発売日:2024年10月19日
出版社:マイクロマガジン社
レーベル:ことのは文庫
ISBN:9784867166437
特設サイトURL:https://kotonohabunko.jp/special/ponpokokamisama/