【漫画】深夜コンビニで働くわけありおじいさんの物語が100万部突破! 著者に聞く『島さん』の温かな魅力

『島さん』100万部突破インタビュー

一瞬でも楽しんでもらえるものを描きたい

ーー6巻では島さんが「怒る」「刺青がバレてしまう」のほか、過去編が1夜完結ではなく2夜続くなど、本作において初の展開が多かった巻のように思います。改めて収録話を振り返っていただき、特に思い入れのあるエピソードや、創作時の印象的な出来事がありましたら教えてください。

川野:基本的には仏の島さんだと思うのですが、いろんな感情、表情を描けたらなと思っています。クリスマスのみなみ店長とのお話は「島さんが怒る時はどんな時だろう?」が発想のスタートで話を考えてみました。あとがきにも少し書いたのですが、「昔万引きをした少年がいま万引きしている子ども達に商品を戻すよう説得する話」は、少し描ききれなかった部分もあって、自分で好きな話なだけにいろんな意味で思い入れがあります。過去編に関してはこれから動きが大きくなるので、今後も2夜連続という構成が多くなるかもしれません。

『島さん(6)』より

ーー川野先生にとって最新6巻はどんな一冊になりましたか?

川野:いつもほふく前進で少しずつ進んでいるという感覚なので、ようやく一冊にまとまって嬉しいです。いろんな年代の人達を登場させることができてバランスのいい一冊になったんじゃないかなと思います。担当さんもいつも好きなように描かせてくれるのでありがたいです。

ーー最後に読者の方々にメッセージをお願いします。

川野:『島さん』を読んでいただいて本当にありがとうございます。SNSやお手紙などで「あたたかい気持ちになりました」なんて言ってもらえると「みんなの方がよっぽどあったかいです!」といつも思っています。漫画家はプロになることと同様に続けていくことも大変な職業だと思うのですが、読者の皆さまが支えてくださっているから『島さん』を描き続けることができています。皆さん抱えてるものがあってその中で『島さん』を読んでくださっているので、一瞬でも楽しんでもらえるものを描きたいです。あまり派手な出来事が起こるわけではない漫画で、これからもそれは変わらないと思うのですが、引き続きお付き合いいただけたら嬉しいです!

■漫画情報
『島さん(6)』
著者:川野ようぶんどう
価格:726円
発売日:2024年7月25日
出版社:双葉社

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