【漫画】「ガチャ」スキルで下界生活を満喫! 『ハズレスキル『ガチャ』で追放された俺は、わがまま幼馴染を絶縁し覚醒する』
木嶋隆太氏の人気小説をヱシカ/ショーゴ氏が漫画化した『ハズレスキル『ガチャ』で追放された俺は、わがまま幼馴染を絶縁し覚醒する ~万能チートスキルをゲットして、目指せ楽々最強スローライフ!』(双葉社)のコミックス第4巻が、5月30日に発売される。本作で描かれるのは迫力ある戦闘シーン、栽培や釣りといったクレストの悠々自適な暮らし、はたまたヒロインたちの複雑な恋模様だ。
ハバースト家の五男として期待されていた15歳の少年・クレストが神から授かったのはハズレスキル『ガチャ』。クレストがレアなスキルを授かると期待していた親族は、そのショックからクレストを下界へ追放することに。上界から追放されたクレストであったが、どうやら下界では彼のスキル『ガチャ』は有用なスキルであった。あらゆるスキルを取得できる『ガチャ』とともに、クレストは下界での日々を快適に過ごすため、スキル収集に励む。
成り上がり系異世界ファンタジーとして、さまざまな魅力が詰まった本作。その作画を手掛ける漫画家のヱシカ/ショーゴ氏に主人公・クレストや多様なヒロインたちについて、話を聞いた。(編集部)
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『ハズレスキル『ガチャ』で追放された俺は、わがまま幼馴染を絶縁し覚醒する ~万能チートスキルをゲットして、目指せ楽々最強スローライフ!』第1話を読む
ガチャで引いたスキルを最大限に喜ぶ姿を描く
ーー戦闘シーンや多様なヒロインたちによる恋模様など、さまざまな魅力がつまった作品かと思います。本作の魅力の1つでもある、下界でのクレストの暮らしを描くなかで意識されたことを教えてください。
ヱシカ/ショーゴ(以下、ヱシカ):獲得するスキルはもちろんですが、クレストは1人で生きていける適応力を持っているキャラクターだと感じました。そのため上界では虐げられてきたクレストが、スキルを巧みにつかいながら下界で悠々自適に暮らす様子をしっかりと描きたいと思っていました。
物語序盤でクレストは上界から追放されてしまいますが、下界では上界で感じていた周りの圧力から解放されたかと思います。物語が進むにつれて下界での経験値を増やしていきますが、徐々に上界との関係を断ち切っていくなかで得られる開放感を意識しながら、クレストの暮らしを描きました。
ーーとくに下界へ追放されるシーンはクレストの適応力が伺える場面かと思います。
ヱシカ:あのシーンは読者の方から「追放されているのに堂々とし過ぎているのではないか」というコメントもいただきました。実は物語の今後に関わる設定として、クレストは追放される前に上界で過ごすとある人物から助言をもらっていたため、下界へ降りる際にはあまり悲観的な感情ではありませんでした。
上界の関係者から剣をもらうときにクレストは落ち込んでいるように振る舞っていましたが、武器を得るための演技ができるほどに計算のできる人物だと思います。
ーーガチャでスキルを得る瞬間も本作の魅力かと思います。
ヱシカ:タイトルにもあるようにガチャは作品の核となる要素なので、自分がこれまでやってきたスマートフォン向けゲームの演出を思い出しながら、ガチャを引くシーンを描きました。
ただ、本作のガチャは多くのゲームで見られるようなキャラクターが排出されるものではなく、スキルを獲得するガチャです。なので一般的なソシャゲよりも地味な画にならないよう工夫する必要がありました。例えばクレストがガチャを引いて一喜一憂する姿です。クレストが「これは虹スキルだ!」「レアスキルだ!」と最大限に喜ぶ姿を漫画でもしっかりと描きたいと思いました。
ーー第2話ではじめてガチャを引くクレストの姿は、不運続きだった彼の感動が伝わってくるシーンでした。
ヱシカ:そのほかにもコミックス1巻の終盤、クレストの獲得したスキルの一覧シーンは、ゲームでもよく見られる画面のような、コレクション欲をくすぐるシーンになったかと思います。
上界で“ハズレスキル”と烙印を押されてから、下界でこつこつとポイントを貯め、ガチャを引き、スキルを集めて……。そんな過程を経て描いたスキルの一覧シーンは、この作品の本質的なものが表れたシーンだと思います。