【2024.5.21 週間漫画ランキング】実写映画第4弾公開控えた『キングダム』が1位 メディアミックスのランクイン続く

2024年5月21日付【週間漫画ランキング】

 歴史を題材にした物語は数多く存在する。特に国取合戦が熾烈を極めていた戦国時代は、織田信長や明智光秀といった有名武将に焦点を当てたものから、地元で崇められているマイナーな人物を描いたものまで多岐にわたる。

 これは日本だけでなく『三国志』といった中華の歴史を描いた作品にも当てはまることだ。現代が形成されるに至るまでに偉人たちが紡いできたストーリーは、ロマンや様々な思いを読み手に感じさせているからだろう。

 そんな中華の春秋戦国を描いた漫画、原泰久による『キングダム』72巻(集英社)が日販調べの週間コミックランキングにて1位を獲得した。

1.キングダム(72)/原泰久/集英社
2.ブルーロック(29)/金城宗幸・ノ村優介/講談社
3.黄泉のツガイ(7)/荒川弘/スクウェア・エニックス
4.MIX(22)/あだち充/小学館
5.ワールドトリガー(27)/葦原大介/集英社
6.修羅の刻(21)/川原正敏/講談社
7.転生賢者の異世界ライフ~第二の職業を得て、世界最強になりました~(24)/進行諸島・彭傑ほか/スクウェア・エニックス
8.呪術廻戦(26)/芥見下々/集英社
9.女神のカフェテラス(15)/瀬尾公治/講談社
10.本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~ 第四部 「貴族院の図書館を救いたい!(8)」/勝木光・香月美夜ほか/TOブックス

 実写版映画の第4作目となる「キングダム 大将軍の帰還」の公開を7月に控えた本作は、現在秦国史上最大の犠牲者を出したとされる「番吾の戦い」の真っ只中。趙総大将の李牧は本陣から大きく離れ、王翦軍の中腹に位置する茂みに潜みつつ、亜光将軍の首を狙う。戦い序盤から奇策を繰り出す李牧に対し、王翦はどう対処していくのだろうか。映画も本編からも目が離せない。

 続いて、劇場版の観客動員数が100万人を突破するなど、さらに盛り上がりを見せている、金城宗幸・ノ村優介による『ブルーロック』29巻(講談社)が2位に。第6段となる映画の入場者特典は、キャラクター人気投票で1位に輝いた糸師凛の特製ステッカーということもあり、さらに観客動員数の記録を伸ばし続けている。

 また、TVアニメ2期が10月に放送されることも発表され、ファンは大歓喜の様子。とどまることを知らない本作の活躍に今後も注目していきたい。

 続く3位には、先週4位からひとつランキングをあげた、荒川弘の『黄泉のツガイ』7巻(スクウェア・エニックス)。平穏を願うユルの思いとは裏腹に、倉庫街では左右様らが激闘を繰り広げていた。手に汗握るツガイの激しいバトルは時間を忘れて読み進めてしまうだろう。

 飛んで6位は、川原正敏による『修羅の刻』21巻(講談社)先月に20巻が発売され、2ヶ月連続の発刊となった本巻は、昨年12月から始まった「酒呑童子編」が最高潮を迎えている。連載から35年目となった今年は、今後どんな展開をしていくのか気になるところだ。

 9位には瀬尾公治による『女神のカフェテラス』15巻(講談社)。5人の美女とひとつ屋根の下でカフェを経営していくちょっぴりエッチなストーリーの本作は、今年7月からアニメ第2期の放送が決定。水着回が掲載されている本巻は、メイド服ビキニを着た紅葉の表紙が目印だ。

 10位は、勝木光・香月美夜らによる『本好きの下克上〜司書になるためには手段を選んでいられません〜 第四部「貴族院の図書館を救いたい」』8巻(TOブックス)。本作は、原作のライトノベルとコミカライズを含めた累計発行部数が1,000万部を突破し、第三部「領主の養女」のアニメ化が決定している。

※参考:日販「週間ベストセラー」https://www.nippan.co.jp/ranking/weekly/

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