荒川弘ワールド炸裂『黄泉のツガイ』『アルスラーン戦記』がランクイン【2025.3.18 週間漫画ランキング】

荒川弘ワールド炸裂【週間漫画ランキング】

3月18日付け週間漫画ランキング

1.ONE PIECE(111)/尾田栄一郎/集英社
2.ミステリと言う勿れ(15)/田村由美/小学館
3.SPY×FAMILY(15)/遠藤達哉/集英社
4.黄泉のツガイ(9)/荒川弘/スクウェア・エニックス
5.ファイブスター物語(18)/永野護/KADOKAWA
6.怪獣8号(15)/松本直也/集英社
7.ゆるキャン△(17)/あfろ/芳文社
8.アルスラーン戦記(22)/荒川弘・田中芳樹/講談社
9.変な家(5)/雨穴・綾野暁/一迅社
10.WIND BREAKER(21)/にいさとる/講談社

 3月18日付けの日販調べ週間漫画ランキングからは、『黄泉のツガイ』『アルスラーン戦記』の2作がランクインした荒川弘をピックアップ。

 4位にランクインした『黄泉のツガイ』は、山奥の村で「夜と昼を別つ双子」として生まれた兄ユルと妹アサの物語だ。野鳥や獣を狩って暮らしていたユルは、陽も当たらない牢の中で「おつとめ」を果たしていたアサとの何気ない会話が日課であり、幸せを感じていた。昔ながらの生活を営み平和に暮らしていた彼らの村に、突如武装した兵隊が襲撃してきたことで、物語が動き出す。

 牢の中でアサが殺されたと思いきや、自分が本物の妹だと名乗る人物との出会い、”ツガイ”と称される神との契約など、冒頭から繰り広げられる怒涛の展開、その世界観に深く引き込まれ自然と手に汗をにぎっていることだろう。

 戦闘機や戦車といった近代兵器とツガイの異能による大迫力のバトルは、連載誌 『月刊少年ガンガン』にて、最終話が2度掲載された逸話をもつ、作者・荒川弘の代表作『鋼の錬金術師』を彷彿とさせる。

 1月29日から4月20日に渡っては、『鋼の錬金術師』と『黄泉のツガイ』のコラボカフェが開催中。荒川弘の世界観を存分に楽しめる本イベントは、ファンにとって夢の祭典といえるだろう。

 また、8位にランクインした、荒川弘・田中芳樹による『アルスラーン戦記』22巻(講談社)も注目だ。最新刊では、パルスの絶対王たる父アンドラゴラス三世とアルスラーンがついに対峙する。絵から伝わるヒリついた緊張感や、キャラクター達が秘めていた胸の内を明かすシーンなど見どころばかり。一度読み始めれば時間を忘れて没頭してしまうことだろう。

 荒川弘は、北海道帯広農業高校を舞台に、農業や酪農の魅力や苦悩を描き、累計発行部数1700万部を記録した『銀の匙』の生みの親でもある。日本を代表するヒットメーカーであることは言うまでもない。

 キャラクター原案を手がけた、SFアニメーション『ムーンライズ』が4月10日に配信開始されるなど、クリエイターとしての深みを増しながら活躍の幅を広げている。長年、マンガ・アニメの最前線を走り続ける荒川弘の作品をぜひ体感してほしい。

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