【ライトノベル最新動向】『薬屋のひとりごと』や『狼と香辛料』などアニメ化作品がランクイン

『薬屋のひとりごと』ラノベランキング席巻

 以下、11位まで『薬屋のひとりごと』シリーズと『狼と羊皮紙Ⅹ』が並んだランキングで、12位に入ったのが佐島勤『続・魔法科高校の劣等生 メイジアン・カンパニー8』(電撃文庫)。TVアニメ『魔法科高校の劣等生』第3シーズンが4月からスタートしているが、『メイジアン・カンパニー』は主人公の司馬達也や美雪らが高校を卒業して国立魔法大学に進みつつ一般社団法人を立ち上げ、繰り広げている活動を描いた続編。世界を舞台に飛び回って敵と戦う達也や仲間たちの活躍を楽しめる。

 注目は、13位に入った8月9日発売の鴨志田一による『【ドラマCD付き特装版】青春ブタ野郎はガールフレンドの夢を見ない』(電撃文庫)と、14位に入った10月10日発売の『【ドラマCD付き特装版】青春ブタ野郎はディアフレンドの夢を見ない』(電撃文庫)。元から人気作だが、この2冊は特典付きということで早くから予約が始まった関係で、発売をまだ先に控えてランキングに登場した。長く続いてきた『青ブタ』シリーズが『青春ブタ野郎はディアフレンドの夢をみない』で完結するという情報も相まってしばらく賑わいそう。通常版の販売が始まればそちらもランキングに顔を出してくるだろう。

 22位の『【楽天ブックス限定特典】アドロイド11010231224214427(ポストカード)』(KADOKAWA)は、歌い手Adoの「前世小説」として『また殺されてしまったのですね、探偵様』シリーズのてにをはが執筆した小説『アドロイド11010231224214427』にポストカードの特典が付いたバージョン。小説自体も、記憶をなくした状態で目を覚ました少女アドが、オートロイド達と暮らす中でいろいろと経験をしていくストーリーが綴られていて、今のAdoにつながる何かを知ることができそうだ。

 アニメ化関連では、27位に入った二月公『声優ラジオのウラオモテ #10 夕陽とやすみは認められたい?』(電撃文庫)が4月からスタートしたTVアニメ『声優ラジオのウラオモテ』の原作最新刊。声優という仕事に取り組む少女たちが、親から認められているのか不安になる中で改めて声優として自覚していく姿に触れられる。読めばアニメキャラとして耳にする声の裏にある声優たちが抱えた様々な思いを感じ取れるだろう。

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